早春の花々を見ながら馬追丘陵を歩いた。昨年もほぼ同時期に歩いていて、「フクジュソウに囲まれた遊歩道」の印象が残ったところでもある。今年は昨年よりも花々の開花が進んでいるようなので、エゾエンゴサクもほぼ満開だろうと予想していた。 2014年04月26日午前8時30分、長沼町の馬追名水の駐車場(北3号口)をスタート。このところの気温の上昇がこの日も続いていた。今回の行程は「北3号口」から歩き始め瀞台へ~帰路は馬追コミュニティ口へ下りて町道を歩きスタート地点に戻る、距離にして約7kmである。瀞台の標高は300mにも満たないから標高差約200m、なだらかな遊歩道を早春の花々を楽しみながら歩くと言うことになる。 緩やかにアップダウンを繰り返す樹林帯を進み、やがて道路を横切る小さなトンネルを潜り抜ける。トンネルの中はカチカチの氷となっていて唯一慎重に歩いた個所となった。 |
スタート地点の北3号口 すぐ横が「馬追の名水」である |
途中で小さなトンネルを潜る |
さて、遊歩道脇に咲く花々に目を落とすと~ナニワズ、エンレイソウが咲き始め、そして今季初見のミヤマエンレイソウを見つけてカメラを向ける。フクジュソウはもう終盤を迎えていた。やはり昨年よりも花々の開花は進んでいるようである。 |
ナニワズ |
エンレイソウ |
今シーズン初見のミヤマエンレイソウ |
フクジュソウ |
明るい尾根を進む遊歩道、各地点までの距離が書かれた案内板は、現在どの程度まで進んで来たのかが一目瞭然。「まだ半分も歩いていないのか~」と感じるか、「もうこんなに来たのか」と感じるかは人それぞれ~ さて、今回一面に咲き誇っていたのはスプリングエフェメラルの代表格とも言えるエゾエンゴサクだった。昨年はまだ咲き始めたばかりであまり印象には残っていないが、今回は遊歩道脇を華麗に彩っていた。 エゾエンゴサクの花の色は様々で、一番多く見られるのは薄い青であるが、今回は淡いピンクや白花も見ることが出来た。そしてもう一つ、葉の形であるが、標準的には卵型が多い。しかし、細いタイプをホソバエゾエンゴサクとかナガバエゾエンゴサクとし、葉に切れ込みがあるものをフギレエゾエンゴサクと呼んでいることもある。 ここではホソバエゾエンゴサクを多く見ることが出来たし、フギレと思われるものも見られた。そんな変異の多いエゾエンゴサクだけを見ながら歩いてもとても楽しいものである。 |
明るい遊歩道を進む |
ホソバエゾエンゴサク |
フギレエゾエンゴサク |
淡いピンク(葉は標準的な卵型) |
深く切れ込んだ葉が印象的なピンクのエゾエンゴサク |
白花もあった |
それにしても、、、まだ4月下旬だと言うのに暑い一日だった。風も無く~まさに夏山シーズン真っ盛りの感じさえする気温である。にじみ出る汗を拭きながら何度も水分補給を繰り返して進んで行く。それでも花々を見ながらのゆったりペースだから心地良ささえ感じる。 午前10時ちょうど、天測点のある瀞台に到着した。登り始めてから1時間半であった。金網フェンスの奥は自衛隊基地、その奥には馬追原野が広がっているのだが、霞んでいて遠望は確認出来なかった。ここにはベンチもあるので、座ってゆっくりと休憩出来る。 |
階段を登って |
瀞台へ |
右が天測点 |
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