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早朝の銀泉台から石狩連峰を望む

国道273号から標識に導かれて道道銀泉台線へ入り、どんどんと高度を上げて行く。ほぼ砂利道ではあるが整備されているので乗用車でも全く問題は無い。約15kmの道のりを経て銀泉台の駐車場へ到着、早速いつもの場所へ行くと・・・やや雲を抱きながら佇む石狩連峰が目に飛び込んで来た。

2014年07月20日、やや不安定気味な要素を含む天気予報ではあったが、朝の陽射しは眩しく降り注いでいた。「これなら大丈夫よね」ほっとしながら装備を整える。三連休の中日である、駐車場には既に多くの車がとまっていて~どんどん登山者が出発して行く。
午前05時50分、私達も入山届けを記入して車道跡を進み10分ほどで赤岳登山口の標識を見る。樹林帯の登りにひと汗かくと視界が広がって、第一花園へと続く急斜面のトラバースとなる。その始まり部分に一部雪が残っていたが、さすがにこの時期になるとほとんど登山道は露出していて問題無かった。

ニセイカウシュッペ山から平山、屏風岳、武利岳、武華山等~北大雪の山々が見事なシルエットで連なる、何度見てもそのスケールの大きい展望には歓声をあげてしまう。

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登山口へ向かって

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トラバースの始めに少し残雪があった

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第一花園付近

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ニセイカウシュッペ山~平山~屏風岳

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武利岳、武華山方面

大雪山花紀行VOL.3の始まりは~樹林帯に咲く花々から始まった。咲き始めのミヤマチドリ、ウメバチソウを見つけてカメラを向ける。ここではわずかながらノビネチドリや、リンネソウもあちこちで見られた。ニセイカウシュッペ山でもそうだったが、モミジカラマツの多さにも驚く。もちろんカラマツソウも咲いていたが、それよりも花は小さい。葉も魅力的である。

レイジンソウもやっと咲き始めたところ、和名の漢字表記は「伶人草」だから~その花姿が雅楽を奏する伶人の冠に似ているからのようだ。

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ミヤマチドリ                          ウメバチソウ

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エゾノレイジンソウ                     ノビネチドリ

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リンネソウ

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モミジカラマツ

急斜面のトラバースを終えて見晴台で小休止。~小鳥の囀りがあちこちで聞かれるが、その姿を見ることは無かった。「さて、行こうか」ナナカマドやハイマツのトンネルは、ちょっとぬかるんだ所がある程度だったが、帰路には雪融け水が流れていた。トンネルを抜けるとエゾコザクラの出迎えを受けて第二花園~まだたっぷりと雪に覆われている。ここの斜面の奥に見る石狩連峰はいつもカメラにおさめている。
第二花園からひと登りで奥の平、登山道はほぼ露出していて、その上部で一部雪渓が残るだけであった。ただこの時期の雪渓尻はどこでもそうだが踏み抜きには要注意である。

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エゾコザクラが迎えた第二花園はまだたっぷりと雪渓に覆われていた

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青空に向かって

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雪渓の奥に見る石狩連峰

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奥の平は登山道がほぼ露出していた

奥の平から15分ほどでコマクサ平の標識を見るが、まだここは入口。途中に小さな沼「神ノ田圃」を見て少し進むと~本格的な?コマクサ平の始まりである。コマクサはもう終盤を迎えていたが、遠目で見る限りはまだまだ美しい。ザックを下して品定め?、撮影タイムの始まりだ。

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神の田圃

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コマクサ平

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