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やや終盤気味のコマクサではあったが、その群生する様はやはり素晴らしい。おばさんズーム撮影でそんな光景を捉え~そして近くにまだ綺麗な個体を見つけてマクロ撮影だ。

この砂れき地ではチシマツガザクラがちょうど見頃を迎えていた。エゾノツガザクラと同じツツジ科の矮小低木で、花のひとつひとつはとても小さいのだが、地表をマット状に広がる。まさに一面に敷き詰められたと言う印象である。

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コマクサ(おばさん撮影)
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チシマツガザクラ
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コマクサ平から第三雪渓へ向かう途中で、「わぁ~ニペよっ」おばさんが叫んだ。くっきりとした輪郭で際立つ石狩連峰の右端に雲を抱いた鋭峰ニペソツ山が見えていた。「きっと今頃は山頂で・・・雲海だぁ~と叫んでいるんだろうね」そう言いながら私はカメラを向けた。

そして第三雪渓へ、ここでは下部はまだ雪渓に覆われていたが上部は登山道が露出していて、今が旬とばかりにエゾコザクラが咲いていた。「これは~良いロケーションだね」「私はこっちから撮ってみようかな」。
三連休とあってこのコースの登山者は多かったのだが、私達が出発した時間帯は、早朝組は既にスタートした後だったので、ちょうど混雑のはざまと言うところだったのかもしれない。途中で何度か後続の方々に道を譲ったのだが、登山道脇でゆっくりと撮影出来る状況ではあった。もう少し出発時間が遅ければもっと混雑に巻き込まれていたかもしれない。

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遠くニペソツ山が見えて

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石狩連峰の右端に雲を抱いたニペソツ山
画像クリックで幅1024ピクセルのズーム画像表示(おばさん撮影)

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第三雪渓へ向かって下る

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第三雪渓の最初は雪渓の登り

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上部は登山道が露出していた

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咲き始めのエゾコザクラが美しい

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エゾコザクラ(おばさん撮影)

第三雪渓から第四雪渓へ向かう登山道は、登りの時にはほとんど乾いていたが下山時には雪融け水が流れていた。

チングルマに囲まれて雪渓尻へ~ここは登山道にはほぼ残雪は無かった。ミヤマキンバイ、エゾヒメクワガタ、まだ咲いていたジンヨウキスミレ、ヨツバシオガマやメアカンキンバイ・・・青空の下で一段と輝きながら~登山道脇を彩る。
第三雪渓と第四雪渓が赤岳への登りで一番きついところだが、どちらもそれほど長い距離では無い。ゆっくりと花々を楽しみながら登れば、登りの辛さを忘れさせてくれそうでもある。
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第四雪渓へ向かって

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お花畑に囲まれて第四雪渓へ

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登山道には雪が無かった

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ミヤマキンバイ

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エゾヒメクワガタ

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ジンヨウキスミレ

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ヨツバシオガマ

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メアカンキンバイ(おばさん撮影)

急斜面を登りきると広く平坦な砂れき地が広がり~その奥に赤岳の大きな岩が見えて来る。08時45分、赤岳山頂に到着した。登山口からゆっくりと花々を撮影しながら~2時間45分だった。

山頂からは白雲岳、旭岳、北海岳等が目の前に一気に広がる。初めて来た人なら歓声をあげること間違いなしだ。私達は何度も見ている光景だが、、、連なる山々を歩いた軌跡をゆっくりと視線で追う。思い出が巡るひとときでもあるのだ。

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台地に出ると赤岳は目の前

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白雲岳、旭岳、北海岳
画像クリックで幅1024ピクセルのパノラマ画像表示

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