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2013年8月11日(日)、私達は伊達市大滝区の徳舜瞥山登山口に向かっていた。「見えないね~」「今日もガスかしら・・・」ちょっとアンダーな気分になるが~「まあ、まだわからないよ。これから晴れて来るかもしれないし」自分を慰めるかのように私は呟いた。どうも天気予報が良くわからない。「晴れ」なのか「雨」なのか「曇り」なのか・・・こうなると実際にその場所に立って自分の目で確かめるしかない。

登山口手前の駐車場に着くと2名の男性が出発準備をしていた。私達もすぐに装備を整えてスタートだ、午前7時20分。登山口は既に5合目である、「徳舜瞥山山頂まで100分」の標識がある。
ほどなく水の枯れた河原を渡る。石に矢印が書かれていて進む方向が示されていた。静かな樹林帯に入って行く。やがて右に沢の水音が聞こえてきて蒸し暑い山行に涼しげな雰囲気をかもしだす。オオヤマサギソウがあちこちに咲いていた、ちょうど見頃であった。綺麗なエゾスズランを見つけてカメラを向ける。

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登山口

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河原を渡る(水は無い)

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エゾスズラン

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オオヤマサギソウ

小さな沢を渡る、このすぐ先が6合目だ。ひんやりとした空気が心地よい。ちょっと終盤を迎えていたフキユキノシタ、暗い林内の撮影にはほどほど手を焼く。特に汗の滴るような暑い日には、「まあ、これでいいか」と妥協してしまう。もちろん初見の花だとそうは行かないが。

「暑いわ~」「うん、、、」声を出すのも何となく暑くて? しかもこの頃から周辺をアブが飛び交い始めた。まあ、スズメバチでは無いので安心なのだが・・・とにかくシツコイ。どこまでも、どこまでもまとわりついて来る。「いったいどんな性格なんだ!」私はブツブツ文句を言いながら手で払いのけたり~ちょっとしゃがみ込んでみたりするのだが、一向に効果は無い。

しっかりと?イライラしながら汗を拭い7合目に立つ。冷たいミネラル飲料をグビグビと飲み干す。「晴れて来ないわね~」「本当に・・・それに暑いし、元気なのはアブだけだよ」私は車の中にウチワを忘れたことを後悔していた。

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小さな沢を渡る

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フキユキノシタ
画像クリックでもう一枚

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7合目

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ツルリンドウ(おばさん撮影)

アブの話はそれくらいにして・・・周辺のガスは一向に途切れる兆しを見せない。「もう今日はこんな調子かな」なかばあきらめて徐々に高度を上げて行く。
徳舜瞥山には昨年の8月15日に登っていた。まずまずの展望だったし山頂岩場の花模様は素晴らしかった。その時に終盤だった花を見たいと言うのが今回の目的でもあった。それは「ナガバキタアザミ」である。そしてもうひとつ、アリドオシランがあちこちに咲いていたので、今回は撮り直しの意味合いもあった。

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ミミコウモリ

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ミヤマホツツジ
画像クリックでもう一枚(おばさん撮影)

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オニシモツケ

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