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長万部町の北に位置する写万部山、標高は低いながらも一等三角点に相応しく展望の素晴らしい山である。過去3回登っているが、そのうち2回は他の山とのセットで登頂している、まあこれはかなり若い頃?の話しである。

2013年5月26日、段々晴れ間が広がるとの予報を信じて〜私達としては遅い登山口着。山頂方面はまだガスに包まれていて、ちょっとモチベーションが下がりつつあったが〜既に先行している人たちもいるようだし、更に数名のグループもやってきて次々と登って行くのを見て〜私達も装備を整えて後に続いた、10時15分。(登山口にはトイレが3基あり、近くには水道の設備もある)

登山口をスタートして程なく、1合目の標識を見る。標識には標高と、山頂および登山口までの距離が書かれていて、登山口から山頂まで1800mの行程を知る。トドマツ林を抜けて徐々に傾斜が増して来る。細いダケカンバに囲まれた登山道、急なところにはロープが張ってある。

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登山口(左のプレハブの中に入山届けが置いてある)

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細いダケカンバに囲まれた登山道(3合目)

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急なところにはロープが張ってある

「ツボスミレはまだ咲いていないようね」以前登った時には沢山咲いていた記憶が鮮明だった。オオタチツボスミレがちょうど咲き始めたところ、「これが綺麗!」そう言っておばさんはカメラを向ける。圧巻だったのは登山道脇に咲くフイリミヤマスミレだった。見事な群落で咲き誇るさまに圧倒されながらファインダーを覗く。
「あっ、これってオクエゾサイシンの葉じゃない?」そう言いながら葉の根元に咲く花を確認、「こっちにもあるぞっ、やっぱりそうだよ」〜いつものことながら・・・ここですっかり停滞して写真撮影タイムである。

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オオタチツボスミレ(おばさん撮影)

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フイリミヤマスミレ

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オクエゾサイシン

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ナニワズ

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ニシキゴロモ

高度が上がってきて背後に噴火湾が望まれるようになる。やがて5合目の標識を見て〜いよいよ稜線に向かって急な階段登りが始まった。途中でやや俯き加減のフギレオオバキスミレを見つけた。「ちょっと早かったのかも・・・」そう言いながら一応カメラにおさめる。すぐ近くにはシラネアオイも少し咲いていた。

登るにつれて視界はぐんぐんと開けて来るのだが・・・残念ながらまだガスに包まれたままである。「晴れて来るのかしら・・・」「う〜ん、晴れて来ると思うんだけど・・・」、展望は無いし花もあまり咲いて無いし〜そんな不安が脳裏をかすめる。一気に稜線に飛び出した、、、しかしその先はやはり真っ白なガスに包まれていた。

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背後に噴火湾が広がる

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5合目を過ぎると稜線に向かって急な階段登りとなる

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稜線を行く

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