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十勝岳温泉の駐車場には夕闇が迫っていた。「明日は良い天気になりそうだね」そう確信しながら早々と眠りについた。2013年9月28日、「外は寒いわよ~」そんなおばさんの声で目覚めた。早速装備を整えて午前6時40分、登山口をスタート。この時点で駐車場はほぼ満車の状態だった、さすがに人気の山域である。

上空は晴れあがっていた、凛とした空気を体に感じながら遊歩道を進み安政火口へと向かう。涸れ沢を対岸へ渡り斜行しながら登って行く~三段山南斜面が朝の陽射しを受けて輝いていた。

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涸れ沢へ向かって下る

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朝日に輝く三段山南斜面

今回は、カミホロ分岐から沢地形を進みD尾根を登って稜線へ出て上富良野岳へ、そして上ホロカメットク山を目指すと言う~距離にして約4km強、標高差は650mの行程である。このコースのポイントは階段登りと迫力の大爆裂火口、そして広がる展望と言ったところだろうか。

斜行する登山道はD尾根を回り込んでカミホロ分岐へ、登山口を出発してからここまで約1時間。ザックを下してちょっと休憩だ。「紅葉はどうなんだろうね」「まだ始まったばかりなのかしら」、周辺を見ても鮮やかな彩りはあまり感じない。今回はそれほど紅葉に期待していたわけでは無い。それよりも前回の芽室岳に続いて得られるであろう展望に期待していた。
カミホロ分岐から沢地形を登って行く。登山道には霜柱、始まった草紅葉も凍てついて美しい縁取りだ。

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沢地形を登って行く

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カミホロ分岐から稜線まで標高差にして約400mの登りの始まりだ。今回の行程で一番辛いところである。朝陽をいっぱいに受けて眩しく輝く斜面を進んで行く。そして~いよいよ階段登りが始まる。急斜面に延々と続く階段、ところによっては霜が降りていてとても滑りやすい。「気を付けて」「ここ、滑るよ~」そんな声を掛け合いながらゆっくりと登って行く。ここの階段はある程度の歩幅があり~樺戸山地の神居尻山とは違って歩きやすい。

標高1700m付近で尾根に出て視界が開ける。ふっと一息つきながらその展望を楽しむことになる。

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長くて急な階段登りが続く

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階段を登りきると・・・

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視界が開けて・・・

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