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沢の水音が段々小さくなって〜やがて雪渓が現れ、その縁に沿って一面をエゾノリュウキンカが埋め尽くす。「まだ咲いてるんだから」「今年は本当に遅いね」雪渓が遅くまで残っていたので見られた花々と、まだ咲いていない花々。「今年は遅くまで花が楽しめそうですね〜」うれしい反面、例年なら一度で見られた多くの花模様がやや小規模になってしまう事にもなる。

冷涼ノ滝から約40分で第一雪渓に到着。下から続く雪渓がずっと上部までも続いている。「この時期でこんなにあるとはね」多いとは思っていたのだが、想像以上の雪の多さにはビックリした。雪渓に沿って冷たい風が少し吹き抜ける、「寒いよね」「行きましょうか」。ゆっくりと慎重に雪渓を登って行く〜振り返ると雪渓の奥に深い緑の沢と遠く支湧別連山が美しい。

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         キバナノコマノツメ                                   ウメバチソウ

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チシマヒョウタンボク                                サンカヨウ           

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雪渓の縁を埋め尽くすエゾノリュウキンカ

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第一雪渓

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第一雪渓を登る

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振り返ると遠く支湧別連山が

第一雪渓〜第二雪渓へ、期待していた登山道脇の花々はまだまだこれからであった。エゾコザクラやチングルマ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、チシマノキンバイソウ等・・・咲いているものは少ないながらも〜やはりカメラを向ける。

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第二雪渓

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比麻奈山から比麻良山へ続く稜線と〜 右奥に天狗岳と有明山

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オオバミゾホオズキ

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エゾコザクラ

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ミヤマキンポウゲ

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ミヤマキンバイ

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チシマノキンバイソウ

ハイマツ帯を進んで一気に1737m地点へ〜8時50分、登山口をスタートしてから3時間5分だった。「少ないわよね〜」ここまで出会った人は途中で追い抜いていった単独の男性のみ。「まだまだ〜これから登って来るんじゃない?」「私達のスタートが早いから・・・」「この山のコースタイムからするとそうかもしれないね」

今回の行程は特にピークを指定していなかった。左へ進めば平山へ、右へ進めば比麻奈山から比麻良山へ、そんな稜線上に咲く花々を見ることが目的だったからである。

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ハイマツ帯を進んで

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1737m標高点へ

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