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年が明けてから計画していた「朝里岳」、目覚めると天気予報は変わっていて見上げる空も・・・どうひいき目?に見ても晴れそうにも無い。準備していた装備を解いて、近郊の散策に変更する。そんな事が2度も続いて、今度こそは!と心に決めて札幌国際スキー場を目指した。

しかし、札幌市街は見事な青空が広がっていたのに〜スキー場が近づくにつれて雲が広がり始め雪が降り始めた。「なんだよ、今日もダメか?」「少し待機してみましょう」私達は駐車場で空を見上げていた。30分ほどたった時に・・・「おっ、明るくなって来たぞ」「山も見えて来たわよっ」「ヨシッ、決行だ!」
2013年02月12日、私達はスカイキャビンに乗り込んだ。片道1200円で標高1090mまで一気に運んでくれる。「入山届け」を記入してすぐ先の出発地点に立った。うっすらと霞む山頂方向、小雪が舞っているものの視界は確保出来そうである。

10時10分、私達は山頂へ向かって歩き始めた。先行するトレースに導かれながら樹林帯に入って行く。時折日射しが降り注ぐと私達を取り囲む樹氷が一気に輝く、そんな光景を久々に目にしながら私はシャッターを押していた。

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山頂へ向かってスタート

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樹林帯を進む

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日射しが降り注ぎ・・・

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ほどなく〜森林限界を目指して斜面を登って行く、その先にはうっすらと青空が見え始めた。振り返るとスカイキャビンの山頂駅も見えていた。前方には先行する3人グループが見えて来た。「こりゃあ〜一気に晴れあがるかもしれんぞ〜」、そんな果かない?期待はすぐに消え去る日射しとともに萎んで行く。小雪交じりの風も強くなって来た。

途中で休憩していた先行するグループの方々に追いついた。「ラッセルありがとうございました、助かりました」「いやぁ〜何も」。雪山では先行するトレースがあると無いとでは大違いである。お礼の一言はお互いに心地よい響きになる筈だし、礼儀でもあると思う。「どちらまでですか?」「白井岳までと思っているんだけど、この天気ですから朝里岳で止めようかと」「そうですね、視界はある程度ありますが今日はちょっと大変かもしれませんね。」「どちらまでですか?」「私達は朝里岳までです、それじゃお先に」

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斜面の奥に青空を感じて

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スカイキャビン山頂駅を振り返る

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先行する人達が見えて来た

ここからは私達のラッセルの始まりだ。雪は軽く最高のパウダー状態である。GPSを見て進んで行くルートに間違いない事を確認する。視界はある程度あるものの、天候急変で視界不良になった時の森林限界を越えた広い尾根の怖さは計り知れない。短時間で手軽に登れる山と簡単に気を許してはいけない。

「替わろうか」途中で私が先頭に立った。10センチから20センチほどのラッセルだが全く苦にはならない。久しぶりの山行ではあるが日々近場の散策で歩いているせいだろうか、快調に進んで行く。山頂が近づくにつれて風は一段と強くなって来た。時折青空が広がるものの〜すぐに雲に覆われて行く。おばさんに進む方向を指差して私は後方からファインダーを覗いた。

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