title

山頂が近づくにつれて視界が悪くなって来た。小雪交じりの強風に逆らうように黙々と進んで行く。やがて前方に見覚えのある樹氷が見えて来た。おばさんが声をあげずに「あれよね!」とでも言うように指を差す、私は頷いて答える。11時ちょうど朝里岳山頂に立った、。特に山頂だと言う目印は無いからこの大きな樹を私達は山頂と決めていた。山頂駅を出発してから50分だった。

「このまま下りよう」展望の無い風の強い山頂にとどまる理由は無かった。少し下ってから小休止することにしてシールをつけたまま下山を開始した。「あっ明るくなって来たわっ」突然青空が顔を出した。「えっ?」思わず振り返って山頂方面を見る。雲に覆われた暗い空に納得?しながら下って行く。

1

2
朝里岳山頂付近

3
下山するにつれて青空が広がり・・・

4
    
流れる雲の隙間から時々広がる青空は、ブルーと日射しに照らされた樹氷の輝きとのコントラストを見事に演出する。一瞬にして展開するその光景は神々しく、眩しすぎるほどであり〜その度に立ち止まり、思わず息をのむ美しさに酔いしれた。

5
次々と神々しい光景が展開した

6

7

8

9
思わず立ち止まる

途中の樹氷の影で風をさけるようにして小休止、「そう言えば今日は一度も休んでいなかったよね」そう言いながら冷たいドリンクを飲み干す。少し休んでからシールを外していよいよ滑降開始だ。最高のパウダーに歓声をあげながら下って行く。そんな様子をおばさんがカメラにおさめてくれた。
一気にスタート地点付近まで下った。さすがにここまで下ると風は弱く「静けさの光景」とでも言えそうな雰囲気が漂っていた。さて、残りはスキー場を下るだけ、スキーヤーやボーダーで賑わう斜面を下って行く。コース内の雪質も最高だった。長い長いコースも、いつもならかなり膝に来るところだったが、「全然大丈夫よね」「うん、雪質のせいもあるけど、日ごろの鍛錬?の成果かもしれないね〜」何となくうれしくなって一気に滑り降りた。
   
10

11
おっさん滑る (おばさん撮影)

12
スタート地点付近にて

コースタイム(含む休憩時間)
スカイキャビン山頂駅 10時10分  朝里岳 11:00  途中休憩 15分  山頂駅 11:40  駐車場 11:55 

スキーコーナーへ HOME