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暑い日々が続いていた、クモイリンドウ狙いの大雪山も魅力だったが「去年も見たしね〜こう暑くては・・・」などと言いながら〜近場の山に目を向けた。「しばらく登っていない山は・・・」「徳舜瞥山は?」「おぅ〜そうだね」と過去のデータを紐解くと(それほど大げさな表現を使わなくても良いのだが)、2003年が最後でしかもこの時期には登っていない。「決定だ!」と言いながら天気予報を見る。

2012年8月15日、私達は伊達市大滝区に入った。徳舜瞥山とそれに寄り添うようになだらかな尾根を抱いたホロホロ山が見えていた。5合目の登山口までの林道は舗装されていて、駐車場も綺麗に整備されていた。
上空には薄い雲が広がっているものの、日射しも感じる穏やかさだった。すぐに装備を整え入山ポストに届けを済ませて、この日も一番乗りで登山道を進んで行く、午前7時50分。「徳舜瞥山山頂まで100分」と書いた標識が目に入る。「無理だよね、、、きっと」「そうね、無理よね〜」最近の私達には残念ながら?標準コースタイムは通用しない。

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ホロホロ山と徳舜瞥山

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入山ポストのある登山口

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登山口からほどなく水の無い河原?を横切り〜樹林帯に入って行く。一番乗り故に一度大きくホイッスルを吹く、「お邪魔します〜」との私達のサインでもある。やがて右に沢のせせらぎを聴きながら登山道は進んで行く。20分ほどで小さな沢を渡る、ここは水場となっていてその少し上にはベンチ?もどきもあり、更に上を見ると6合目の標識を見る。
沢の周辺にはフキユキノシタが咲いていた。エゾクロクモソウと同じユキノシタ科の花である。小さな花がややまばらについているので、とても撮影に苦労する花である。ザックを下して大休止?おもむろにカメラを構えたが、、、いつもと変わらぬ写真の出来栄えになった。

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水の無い河原?

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小さな沢を渡る

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水場

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フキユキノシタ
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6合目の標識を見ると登山道は一段と苔むして来て、しっとりとしたムードに包まれる。「なかなか良いねぇ〜」久々の徳舜瞥山に9年前の山行を思い出そうとするのだが、こんな記憶は蘇っては来ない。その頃はまだピークを目指してグイグイと登っていたのだろう。もちろんそれもまた楽しいが、今の私達には山に登る一歩一歩がとても大切に感じる。そしてそんな歩みの中に新しい発見が訪れることもあるのだ。

単独の男性が登って来た、「こんにちは」挨拶を交わして道を譲った。8時50分、尾根に出て旧道との合流地点、ここが7合目である。旧道側にはテープが張られていたが、もうすっかり廃道になってしまったのだろうか?

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苔むした登山道

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7合目(旧道との合流地点)

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オオヤマサギソウ

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アキノキリンソウ

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アリドオシラン

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