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2012年7月21日午前6時55分、私達は雌阿寒岳のオンネトー・コース登山口をスタートした。入山ポストには一名の先行者名が記載されていた。「この天気だからね〜登る人は少ないかも」「でも段々天気は良くなるんじゃない?」、確かに平地の天気予報では午後から晴れ間もあるとのこと、それに期待して?「とにかくゆっくり登ろうよ、時間的にも余裕はたっぷりだから」
今回の行程は距離にして約10kmほど、オンネトー・コースから雌阿寒岳に登り、雌阿寒(野中)温泉コースを下ってオンネトーの遊歩道を通り、スタート地点に戻る。

登山口から一歩進むと、すぐに針葉樹林帯に入る。霧の舞う静かな登山道を進んで行くと急な階段登りとなり、登り切って1合目。

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オンネトー・コース登山口

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急な階段を登って

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1合目

雌阿寒岳には過去2回登っているが、もう10年ほども前の事になってしまった。10年ひと昔と言うが、現代の凄まじい時に流れからすると、ふた昔も過去の山行であったような気がする。それだけに再訪とは言え新鮮味はある。

沢地形に沿って苔むした登山道、大木の根張りを乗り越えながら、時には両手も使いながら登って行く。凛とした静けさに包まれた登山道は、漂う霧に包まれてまるで幽玄の世界に迷い込んだかのような錯覚に陥りそうだ。「静かだね〜」そう言いながら私達は何度も休憩をとった。とにかく急ぐ必要は全くない、足元に咲く花々を楽しみながらカメラを向ける。

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まるで根張りの階段だ
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凛とした静けさに包まれる

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ジンヨウイチヤクソウ

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ギンリョウソウ

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コフタバラン

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コイチヤクソウ

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キソチドリ

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アリドオシラン
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(おばさん撮影)

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