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北大雪の山々

今年の大雪山花めぐりの第二弾は、黒岳から北海岳へ、更に北海平を経て白雲分岐から赤岳へ進み、銀泉台へ下りるコースとした。距離にして約15kmほどである。車は層雲峡の黒岳ロープウェイ駐車場において、銀泉台からは道北バスで層雲峡へ戻る事になる。銀泉台発車時刻は15時30分、それまでに下山しないとタクシーになってしまう。普通に歩けば間に合う行程なのだが、何せ写真撮影に時間がかかってしまうので、綿密に計画をたてた。白雲分岐の到着時間によっては、そのまま黒岳に戻る時間も組み立てた。リフトの最終時間に間に合うからである。
2012年7月16日、登山者で満員の朝一番(6時ちょうど)ロープウェイに乗り込む。リフトに乗り継いで7合目の登山口を出発したのが6時35分、雲海の上に北大雪の山々が広がっていた。大勢の登山者の歓声があがるが、何度も見ている光景だから一度だけシャッターを押して登って行く。
予想通り、大勢の登山者で賑わう登山道には、ウコンウツギやチシマノキンバイソウが今が盛りと咲き誇っていた。追いつき、追い抜かれ・・・小屋泊の人が下山して来て・・・何かいつもと違うペースに戸惑いながらも、マネキ岩を見るとカメラを構える。それにしても暑い、汗が滴り落ちて来る。小休止をとりながらこまめに水分補給を繰り返した。1時間15分で黒岳(1984m)山頂に立った。

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ウコンウツギの咲く登山道を行く

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チシマノキンバイソウの群生

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ヤマブキショウマ

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マネキ岩が見えて来る

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ウズラバハクサンチドリ

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黒岳山頂
    
一気に視界が広がる、何度も見ている光景だが〜このとてつも無い広さが目に飛び込んで来ると、うれしくなってファインダーを覗いてしまう。ひと通り撮影を終えてザックを下して小休止。さすがにこの高度まで上がると、風は弱いもののじっとしていると寒いくらいだ。「今日は登るのにはちょうど良いかもしれないね」

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黒岳山頂からの大展望(パノラマ)
    

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イワギキョウ

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ヒメイワタデ

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エゾツツジ

黒岳石室に向かって下って行く。「チッ、チッ」ナキウサギの声が聞こえていた。「あっ、ほらあそこに動いているよ」「ナキウサギかしら」若い女性の二人組が指差している。遠くにナキウサギ、そしてエゾシマリスも見えていた。突然、、私達の前から鳥が飛び出した。「あっ、ホシガラス! とまれ〜〜とまって〜」そんなおばさんの声が聞こえたのか?、ホシガラスはちょっと遠い岩の上に舞い降りた。おばさんはシャッターを押し続けた。その時の模様はおばさんの写真ブログで!

黒岳石室に着くと見覚えのある人が目に入った。「オイちゃんだよ」、私達が近づくとオイちゃん夫妻も気が付いて握手。出会いはもう何年ぶりになるだろうか、「花を求めて行ってますね〜」「最近はもうすっかりおとなしくなって、花散策がメインみたいなもんです」。オイちゃん達は石室に2泊して周辺の花々を楽しんだそうである。「シレトコスミレを見て来ましたよ」「そうですか、私達ももう一度見たいとは思ってはいるんですが、、、」、その時の模様はオイちゃんのブログにアップされている。いつもながらのレポートは見る人達の心をとらえて離さない。

オイちゃん達に別れを告げて、私達は赤石川に向かって下り始めた。

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ホシガラス(おばさん撮影)

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黒岳石室が眼下に見えて来た

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オイちゃんご一行と

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赤石川に向かって下って行く

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