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赤石川に向かってどんどん下って行く。黒岳周辺の賑わいから解放されて静かな登山道となった。鳥の鳴き声があちこちに響き渡る、一段と大きな鳴き声のノゴマを見つけた。おばさんはそっと近づいてシャッターを押し続ける。ノゴマは逃げようともしないて囀り続けた。

赤石川の渡渉地点は特に問題無く通過、次の渡渉地点には小さな丸木橋がかかっていた。

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ノゴマ(おばさん撮影)

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赤石川渡渉地点
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次の渡渉地点には丸木橋がかかっていた

北海沢の雪渓に沿うように登山道は続いている。雪渓尻に咲くエゾコザクラやチングルマ、そして登山道脇にはエゾノツガザクラとアオノツガザクラの大群落、沢の淵沿いを覆うエゾノリュウキンカ、、、もう見事と言う以外は無い。まるで別世界のユートピアでも歩いているような感覚である。私はファインダーを覗きながらそんな光景をカメラにおさめ続けた。

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登山道脇には花々が咲き乱れ・・・

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エゾノツガザクラ

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チングルマの群落 奥にはエゾコザクラ

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雪渓尻に沿って咲くチングルマとエゾコザクラ

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エゾノツガザクラとアオノツガザクラの群落
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エゾノリュウキンカ

やがて沢から離れて、急な尾根を登って行く。縦走装備の単独の男性が、何度も立ち止まりながらゆっくりと登って行く。今日は白雲岳避難小屋まで行くのだそうだ。そんな辛い登りも、咲く花々が十分癒してくれた。特にイワブクロはまさに旬、群落をつくって周辺を彩る。

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イワブクロ
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前方には北海岳の山頂部が見えて来た。まだまだ登りが続く、ゆっくりとあせらずに歩を進める。先行するおばさんが立ち止まった「シマちゃんよ」足元にはエゾシマリスが居た。何かを探しているのか一生懸命地面を掘っている。おばさんのシャッター音に気づいて一目散に逃げ去った。

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右に北海岳山頂部

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エゾシマリス(おばさん撮影)

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