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今年最後の紅葉は・・・「やっぱり恵山方面かしら」「そうだね、ぎりぎりまだ間に合うかもしれないな〜」。そんな折に〜メールのやりとりをしていた「一人歩きの北海道山紀行」でお馴染みの函館のsakagさんにその旨を伝えたところ、何と都合をつけてご一緒していただけるとの朗報をいただいた。小躍りしながら道南へ向かう、途中で大沼で紅葉狩り〜さらにsakagさんから教えていただいた函館市の紅葉の名所「見晴公園」にも立ち寄り・・・
2012年11月5日早朝、「なとわ・えさん道の駅」でsakagさんと待ち合わせ、そのまま賽の河原駐車場へ向かった。

上空はまだ雲に覆われていて紅葉の輝きは今ひとつ、車中で待機することになった。sakagさんとは何度かメールでやりとりしていたが、ゆっくりとお話しするのは本当に久しぶり。1時間以上も思い出話しが続いた。「ちょっと明るくなって来たようだね」「そろそろ行きましょうか」、午前8時45分、まずは恵山に向かって歩き始めた。

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駐車場付近の遊歩道にて

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恵山には過去3回登っていたが、時の流れはあっと言う間に11年を数えていた。まわりくどい表現だが、要するに11年ぶりと言うことである。すぐ目の前の海向山には今年の春も訪れているように何度も登っているのだが、何故か恵山からは足が遠のいていた。奇岩の織りなすオブジェに目を見張りながら進んで行く。
上空には徐々に青空が広がり始め、風も無く絶好の登山日和となった。火口原の奥には、その山頂部はちょっと黒ずんでいるものの紅葉に包まれた海向山が見えている。

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海向山

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火口原の奥に海向山

火口原方面の美しい光景とは対照的に、火山灰や火山れきに覆われた噴煙たなびくに登山道は〜まるでモノクロームの世界である。そんな光景を目にしながらsakagさんとの出会いに思いを巡らせる。

私がこのHPを開設したのが1998年、ほぼ同時期に開設されたsakagさんのHPが目に飛び込んで来た。その中でも特に「カムイエクウチカウシ山」の記録を読んだ時の感動で、全くレベルの違う人だと思いつつも「是非とも」とリンクをお願いした。その後は大平山、大千軒岳、恵山や海向山、そして冬の山スキーで無意根千尺等をご一緒したが、もう遠い過去でもあった。それでも時々メールのやりとりはあった。今回もsakagさんが北海道新聞(札幌圏)に隔週で連載されている「ほっかいどう山楽紀行」で『恵山・海向山』『ピセナイ山』に、私の撮った写真を掲載していただける、とのことで連絡を取り合っていた中で実現した山行になったのである。

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火山灰、火山れきに覆われた噴煙がたなびく登山道

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眼下にブルーの太平洋、彼方に聳える山々にカメラを向ける。ゆっくりペースの私達に合わせるように、sakagさんもシャッターを押す。ガンコウランやイソツツジの群生に包まれながら平坦地に出ると山頂は目の前だ。9時50分、恵山の山頂に立った。

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眼下に太平洋を見ながら

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左に海向山、右に古部丸山

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遠方の山々を見るsakagさん

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恵山山頂へ

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