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2012年10月8日(祝)、私達は伊達紋別岳に登ることにした。例年のこの時期なら紅葉狙いでニセコ方面を歩くのだが、今年の暑さで紅葉は遅れているようだった。しかし天気は良さそうなので、心地良い稜線歩きが楽しめるこの山に決めたのである。8時前に伊達市「太陽の園」の登山者用の駐車場に到着(アプローチはこちら)、2台の車がとまっていた。すぐに装備を整えて出発、8時10分。案内板に導かれながら伊達紋別岳の登山道に進んで行く。

10分ほどで入山ポストのある登山口へ、入山届けを記入して斜面を登って行く。暗いカラマツ林を抜けると木漏れ日が射し込むカシワ林に囲まれた尾根道となる。一段と明るさを感じて3合目の標識を見ると一望台に到着だ、8時45分。洞爺湖とその周辺の山々が文字通り一望である。

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案内板に導かれながら

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登山道へと進む

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明るい尾根へ

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3合目(一望台)へ

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一望台からの展望

登山道は大変綺麗に笹刈りされていた。紅葉はほとんど見られないものの、予報通りの素晴らしい天気である。「きっと展望も素晴らしいよ」、この山には何度も登っていてその広がる展望を楽しんではいるが、この時期に訪れるのは2度目。「ひょっとして返り咲きのスミレも・・・」等と期待もしながら足元に視線を落とす。

とその時、すぐ前の木に何かが・・・「エゾリスだっ」。エゾリスも突然の出会いに驚いた様子でその場に立ち尽くす。おばさんはすぐにカメラを向けてシャッターを押し始めた。「逆光!」そう言いながら露出補正をしているうちに、エゾリスはスルスルと木の上に登って立ち去った。

先行していた単独の男性が下りて来て挨拶を交わす。尾根が徐々に斜度を増して来てガンバレ岩を見ると稜線は近い。一気に視界が開けて7合目の「いっぷく広場」に飛び出した、9時20分。駐車場をスタートしてから1時間10分だった。ザックを下してゆっくりと休憩しながら、期待通りに広がる展望を満喫する。

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飛び出して来たエゾリス(おばさん撮影)

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ガンバレ岩

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7合目(いっぷく広場)

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前紋別岳方面へと続く稜線

この山は春から夏にかけて多くの花々を楽しめる、一番登山者が多いのはシラネアオイの咲く時期だろうか。さすがにもう10月ともなると咲く花々は本当に数少ない。そんな中で生き生きとしていたのがオオノアザミ、尾根から稜線にかけて沢山咲いていた。ヨツバヒヨドリとクルマバナはまだ咲き残っていた花になるのだろうか、それでも見つけるとうれしくなってジックリとカメラを向ける。

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オオノアザミ

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クルマバナ

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ヨツバヒヨドリ

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