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毎年のように訪れている「朝里岳」、あくまでも好天条件だが〜比較的短時間で大展望が得られる山である。今年も天気予報を見ながらその時を待っていた。2月から何度か計画したがいづれも天気に阻まれていた。
2012年3月10日、目覚めると見上げる空に雲は無い〜「今日こそ!だなっ」。車に装備を積んで札幌国際スキー場へ向かった。午前8時前には駐車場へ到着。
「大丈夫だぞ!」広がる青空を見てほっとしながら出発準備をしていると、隣に駐車した男性に声をかけられた。「失礼ですが、○MLに入会しているhさんじゃないですか?」「えぇ、そうですけど」「ホームページも拝見しています」
同じML会員で初対面のmjさんだった。趣味が同じなので、GPS、山行ルート、雪山装備など話しが弾む。今日は朝里岳沢から白井岳に登ると言う。「天気が良いから期待できそうですよね」mjさんは笑顔で出発して行った。

私達は始発のスカイキャビン(8時40分)に乗って(片道1200円)一気に山頂駅へ、奥のちょっと小高い1099m標高点がスタート地点だ。素晴らしい天気だった、快晴無風である。正面には真っ白な朝里岳が見えていた。「さあ、行こうか」〜山スキーやスノーシュー、スノーモービル等のトレースがついていた。樹氷に囲まれながら進んで行き、やがて急斜面をひと登り。

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正面に真っ白な朝里岳を見ながらスタート

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斜面を登るとダケカンバの疎林帯となり、振り返ると石狩湾とその奥に樺戸や増毛の山々が霞む。眼下に広がる小樽市の海岸線、そして登るにつれて白井岳や遠く手稲山が見えて来た。ちょっと気温が高めのせいか〜遠望は霞んでいた。しかし贅沢は言うまい、今日はきっとあの大雪原の奥に余市岳の雄姿が見える筈だから・・・

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眼下に広がるブルーの石狩湾  奥に樺戸山地と増毛山地が霞んでいるのだが・・・

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小樽市の海岸線が眼下に

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白井岳と左奥に烏帽子岳

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手稲山をズーム

高度が上がるにつれて・・・背の低い樹氷が点在するようになる。そんな光景をゆっくりと楽しみながらに登って行く。やがて森林限界を越えて真っ白な広い尾根となり〜遠くに見える一際高い樹氷を目指して進んで行く。スカイキャビン山頂駅を出発してから約50分、朝里岳山頂付近に到着した。山頂標識や目印のテープなどは無い。

天気の良い時にはさほど問題無くこの地点まで来れるのだが、この先の余市岳方面に広がる大雪原も含めて、天候悪化で視界不良時には一転して地獄となる。地形的に特徴的なものが無いので、GPSやコンパスだけが頼りになるだけだ。何度か猛吹雪に遭遇したこともあるが遮るものの無いこの山は本当に怖い。

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背の低い樹氷の間を進み・・・

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森林限界を越えて・・・

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目指すは前方に見える一際高い樹氷

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朝里岳山頂付近

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