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山頂が近づくにつれて登山道にはまた背の低い笹が被り始めた。しかし踏み跡はしっかりしているので問題は無い。青空を感じながらグイグイと登って行く。11時25分、横山中岳の山頂に立った。登り始めてからちょうど2時間だった。登山口の標識もそうだったが・・・山頂標識も朽ちかけていた。

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山頂を見上げながら笹斜面を登る
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横山中岳山頂標識

今回の狙いは冠雪した日高山脈であったのだが・・・それは見事に外れ〜遠望も霞んでいた。それでも折角来たのだからと、私はザックから望遠レンズを取り出し、南横山方面へと踏み跡を辿って笹をかき分けながら少し下った。そして木々の間から1839峰とカムエクを狙うのだが、、、その山々は霞んでいた。「これまでだな!」とあきらめて(深追いはせずに)山頂に戻った。

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南横山、そして彼方にはアポイ岳〜ピンネシリが霞むのだが・・・

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木々の間から望む1839峰をズーム

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木々の間から望むカムイエクウチカウシ山とピラミッド峰をズーム

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遠く南日高の山々

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ニシュオマナイ、神威岳、ソエマツ岳、ピリカヌプリ等をズーム

軽食を頬張り〜水分補給をして、「そろそろ下りようか」とザックを持ち上げる。まだこの暖かさだ、ダニさんチェックも怠らない。眼下に光る太平洋を見ながら11時50分、下山を開始した。
急斜面の下りは結構難儀した、「あれっ、引っ掛かるぞ」「そう〜足が引っ掛かるわよね」。おかしいなぁと思って良く見ると・・・登山道には背の低い笹が被っていて片方の足が笹を踏み、その笹がもう片方の足を掴む?のである。「おっと〜〜、慎重に慎重に・・・」

「あっ、鳥よっ」おばさんが立ち止り指さした。「何だろう〜」そっと近付いて行く〜「エゾライチョウだっ」、「どうしよう」おばさんは急斜面の下りにそなえてカメラをザックに入れたままだった。私はとりあえず広角レンズをつけたカメラでシャッターを押した。エゾライチョウは飛び去った。「これじゃ〜証拠写真だね」、顔を見合わせながら苦笑する。

晩秋の彩りを惜しむように〜カラマツ林を下って行く・・・13時15分駐車地点に到着。この日も小春日和に恵まれた山行となった。

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眼下に光る太平洋を見ながら下山開始

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えっ・・・エゾライチョウが・・・

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コースタイム(含休憩時間)
駐車地点 09:25  登山口 09:45  444m 10:30  山頂 11:25-11:50  444m 12:25  登山口 13:00  駐車地点 13:15 

2006年11月の横山中岳「急な登りを終えて山頂へ〜日高山脈の大展望」はこちらから

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