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2011年11月10日、私達は新ひだか町三石に向かっていた。さすがにこの時期になると自分達が登れる山はある程度限られて来る。今回は5年ぶりの横山中岳を目指すことにした。前回登った時は山頂から見えた、冠雪した日高山脈が素晴らしかった。今回の狙いはその展望再び・・・だったのである。

登山口までのアクセスは前回(2006年)のレポートから・・・
「札幌から国道235号線で新ひだか町の三石市街を抜け、三石川手前から富沢方面へと左折する。約4.6kmほどで信号を左折、約3.1kmで小さな標識に沿って右折する(ここは見逃す可能性あり)。その後は道なりに約2kmほどだろうか、小さな標識を見て右折するとすぐに駐車スペースとなる。」

午前9時25分駐車地点をスタート、天気は最高だがさすがに平日である〜登っている人はいない。ほどなく有刺鉄線を潜り抜けて牧場を登って行く。「あらっ、、、これ」おばさんが足元を指さす、そこには黒ずんだ大きな塊が落ちていた。「く、く、クマかな???、最近のものでは無いようだから」ちょっとビビリながら私は答えた。「馬じゃない〜ほらあそこにいるよ」振り返ると放牧された馬が数頭こちらを見ていた。「そうだよなぁ〜〜これは馬の糞だよ」ほっとしながら先に進んで行く。
20分ほどでちょっと朽ちかけた登山口の標識を見た。再び有刺鉄線を潜り〜背の低い笹が被った登山道を進んで行く。5年前には綺麗に整備されていたのだが・・・顕著な尾根の手前付近までは踏み跡を確認して笹をかき分けながら、途中で倒木を交わしながらの山行となった。

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牧場の右脇を進む

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馬が・・・(おばさん撮影)

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登山口の標識が見える

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倒木を交わしながら

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明るい日射しを受けながら急な斜面を登って行く。つつじの紅葉はほぼ終わりかけていたものの、この時期の彩りとしては心地良い。トドマツ林の急斜面を登りきるとやっと平坦になる、極楽平と呼ばれる地点だろう。その先が444m標高点で木々の間からは山頂部が見えて来る、ここから一旦下って〜〜〜ゆるやかに登ってまた下り、、、

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つつじの紅葉の中を進む

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トドマツ林の急斜面

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444m付近で木々の間から山頂部が見えて来る

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一旦下って

横山中岳は標高724m〜行程的には距離にして3km弱で標高差は約640mである。低山ながらも山頂手前の標高差250mほどの急登はなかなか侮れない。「いよいよだぞっ、ちょっと休憩しようか?」そんな私の声が聞こえたのか、聞こえなかったのか?おばさんは頷きながらもそのまま休まずに急斜面を登り始めた。
ゆっくり、ゆっくり足元を確認しながら登って行く。落葉や笹が足に絡みつく〜登山道脇の枝につかまり・・・笹を掴み・・・喘ぎながらの急登が続いた。

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山頂へと急登が続く

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