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お花畑の花の絨毯を終えると、前方に大きく立ちはだかる緑岳〜右に切れ落ちたエイコノ沢源頭部を見ながら崩壊地を登って行く。固定ロープも設置されていてあまり問題は無いが、慎重に歩を進め〜灌木トンネルに突入する。トンネルを抜けるといよいよ今回のコースの最大の登りとなるハイマツと岩石に覆われた大斜面が待っていた、緑岳へ向かって標高差約250mの登りの始まりだ。

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エイコノ沢源頭部を右に見ながら崩壊地を登る

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コケモモ(おばさん撮影)

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エゾヒメクワガタ

岩石に塗られたペンキを目印にジグザグと登って行く。大小の岩がゴロゴロと転がっている上を歩くし、しかも浮石などもあり注意が必要だ。時折「ピチッ」とナキウサギの声が響く、そのたびに周囲を見回すのだが〜残念ながら今回はその姿を見ることは出来なかった。
グングンと高度が上がって来る、遮るものの無い大展望が広がる。高根ケ原の奥にはトムラウシ山が姿を現し〜彼方には夕張山地のシルエットだ。何度見てもその広大な光景には目を見張るものがある。

雲ひとつない青空、、、しかしこの大斜面に登るころから風が強くなってきていた。そのおかげ?で汗はほとんどかかないのだが〜強風との格闘は意外とインパクトがあるものだ。とにかく急がずに慎重にゆっくりと登って、8時50分〜緑岳山頂に立った。駐車場から2時間50分だった。

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高根ケ原の奥にトムラウシ山、彼方に霞む夕張山地

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緑岳山頂にて

強風の緑岳山頂、「またお会いしましたね」夕張岳でお会いした恵庭のtさんご夫妻と単独の男性に声をかけられた。しかし、あまりの強風に挨拶も絶え絶え・・・交わ言葉も少なくてすっかり失礼してしまった。単独の男性に続いて私達も小泉岳方向に向かって歩き始めた。恵庭のtさんご夫妻はまだ休憩されていたようだ。

私達は強風の稜線を進み板垣新道から白雲岳避難小屋へ向かった。稜線で遮られるように風が弱くなってきた、ほっとしながら咲く花々を愛でる。久々に見るリシリリンドウ、チシマクモマグサはちょうど咲き始めたところだった。

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白雲岳を左に見ながら

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小泉岳方向へ向かって進み

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リシリリンドウ

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レブンサイコ

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エゾコザクラ

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チシマクモマグサ

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