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前日午後の天気予報を確認して急遽黒岳駐車場へ向かった。まだ雲に覆われた上空を見て「明日は本当に晴れるのかしら?」「雲の流れは速いようだから、、、大丈夫・・・かな?」、早々と眠りについた。深夜目覚めると・・・駐車場の周囲には多くの車がとまっていた。「さすがに人気のスポットだな」そう思いながら見上げる上空には月が、、、星が、、、好天を確信してまたシュラフにもぐりこんだ。

2011年8月13日早朝、コンビニで食糧を仕入れ高原温泉へ向かった。「凄い天気よ!」おばさんの声は弾んでいた。今回は高原温泉からスタートして緑岳へ登り、その後板垣新道を下って白雲岳避難小屋へ、更に白雲分岐から小泉岳を経由して緑岳へ戻る行程である。
午前6時ちょうど、紅葉時期前の静かな駐車場をスタートした。温泉の湯煙りが舞う中を進んでほどなく「緑岳登山口」の標識を見る。いよいよ急な登りの始まりだ。小さくジグをきりながら整備された登山道を登って行く。ほぼ階段登りとなるが登山道保護のためには止む得ないところだろう。辛い登りに絶えて見晴し台、ちょっと水分補給をして〜階段を登って行くと樹林帯を抜けて青空の待つ第一お花畑へ飛び出す。スタートしてから45分であった。

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目の前には雲ひとつ無い青空の下に緑岳が姿を現す。コツコツと音をたてながら木道を第二お花畑へ向かって進んで行く。振り返れば北大雪の山々や石狩連峰がクッキリと望まれた。「これだよ〜〜〜」と叫びたくなるような天気だった。大雪山行での展望はどれも素晴らしいが、このコースで展開される展望も言葉には言いつくせないものがある。
木道脇にはヨツバシオガマが咲き、前後に広がる展望を楽しみながら歩いて行く。

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第一お花畑

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第二お花畑

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北大雪の山々

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石狩連峰

今回のコースお目当てのひとつは〜雪田が融けたあとに咲く花々であった。そしてそれは予想通りに見事な光景であったわけあり、「これぞ大雪だっ」とでも言うべき花模様であった。ちょっと終わりかけのチングルマの白、そして今が盛りと咲き乱れるピンクのエゾコザクラが一面を敷き詰める。花ひとつひとつ、と言うよりも〜周囲を花の絨毯で覆うと言った感じである。遅くまで残る雪田跡だからこの時期でも楽しめる光景なのだ。

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チングルマとエゾコザクラの絨毯

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ズームで〜 (おばさん撮影)

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エゾコザクラ
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群落をズームで(おばさん撮影)

エゾコザクラと融合しながら広がるアオノツガザクラの群落も素晴らしい。そして〜まるで石狩連峰を背景にするかのようにワタスゲが揺れ、花期の終わったチングルマは果穂を揃えて立ち並び〜雪田脇にはまだ咲いているチングルマを見つけてカメラを向ける。

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手前にアオノツガザクラ、奥にエゾコザクラ

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アオノツガザクラ(おばさん撮影)

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石狩岳とニペソツ山(右)を背景にワタスゲが揺れる

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チングルマの果穂

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雪田脇に咲くチングルマ

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