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2011年10月14日、国道230号線を定山渓方面に向かって進んだ。八剣山付近から周辺の山々の紅葉が見事な輝きを見せ始めた。「これなら期待出来るんじゃない?」「そうね、去年はダメだったから、今年こそよね!」。定山渓ダム下園地に着いた、「おぉ〜〜〜これはっ」園地を取り囲む紅葉は期待通りの輝きだった。すぐに装備を整え園地上部の小天狗岳登山口に向かって進んで行く(ダム下園地のゲート開門時間は9時)

園地の駐車場には次から次へと観光客がやって来る、もちろん紅葉見物である。午前9時55分、登山口をスタート、ほどなく道道小樽定山渓線の橋の下をくぐり、小さな沢を渡ってジグザグと登って行く。秋の日射しが木漏れ日となって周囲の彩りに輝きを与えていた。

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ダム下園地周辺の紅葉

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登山口へ向かう

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登山口

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小天狗岳は標高765m、登山口から山頂までの標高差約450mの小粒な山である。登山道はほぼ休みなく急斜面をジグザグと登って行く。樹林帯に囲まれて「展望スッキリ」とはいかないが、夏山シーズン当初の足慣らし?とか、木々に囲まれた紅葉を楽しむのには最適である。今回はそんな「紅葉に包まれながら山頂まで」狙いであった。昨年も同時期に登っていたのだが、くすんだ紅葉にすっかり落胆して登山口に下り立ったのだった。
倒木を交わしながら大きくジグを切った登山道は、すぐに名物の階段登りとなる。何度も登っているからペースは十分心得ている。急がずに一歩一歩のスタイルである。尾根に上がるとひと登りで前方に岩塔が見えて来る。登山道はその脇を抜けて行くのだが、、、その岩塔に登る踏み跡がある。今まで登ったことは無かった、何故って〜高所恐怖症気味の私向きでは無いと思っていたからだ。「ちょっと登って来るから」私はザックを置いて、空身でその踏み跡に沿って登り始めた。崖側にはガイドロープが張られている。数メートルほどの登りなのだが、私は慎重に進んだ。躓きさえしなければ問題無さそうである。登りきってその先に岩の露出しているところがあった。どうやらそこしか展望ポイントは無いようである。恐る恐る進んで行く、、、岩に辿り着いて、何とかシャッターを押して〜すぐに岩塔を下りた。「どうだった?」「うん、まあまあかな」私は呼吸を整えながら答えた。

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岩塔

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登山道は岩塔脇を進む

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岩塔への踏跡、崖側にガイドロープが張られている

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さっぽろ湖を見下ろす

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岩塔からの眺め(パノラマ)

昨年のレポートにも書いたが、登山口に設置されている案内板には「八百段の階段がある登山道、登山道の大部分が階段で勾配もきついのでかなりハード、登り90分、下り50分」と書かれている。その登山道だが整備されてはいるものの、階段に打たれた鉄杭が頭を出しているところもある。それが落葉に隠れていることもあるので〜登りではあまり問題は無いが、下りでは十分な注意が必要だ。

木々に囲まれた登山道だから、展望が大きく広がることは無い。木々の間から遠望は無意根山や札幌岳方面と藤野周辺の山々程度である。一番特徴的なのが眼下のさっぽろ湖を囲む展望であろう。そして目の前に聳える烏帽子岳と神威岳〜その周辺の山肌を覆う紅葉が美しい。

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無意根山

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札幌岳

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烏帽子岳と神威岳

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八剣山と藤野の山々をズーム

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