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2011年2月6日8時過ぎ、私達は札幌国際スキー場の駐車場に立った。早速装備を整えて一番の(8時40分発)スカイキャビンに乗り込んだ(片道1200円)。山頂駅まで標高差400mを約10ほどで一気に運んでくれる。
青空は広がっているものの、さすがに標高1000mを越えると風がやや強い。入山届けを済ませ大勢のスキー客を横目に朝里岳へと向かって行く。目の前には青空と真っ白な雪が待っている。はやる気持ちをおさえながら一歩を踏み出す、9時05分。

既に出発準備をしているグループ、単独のボーダー、後発の山スキーヤー、さすがに好天の日曜日だけあって登る人達は結構いた。その最終地点は朝里岳なのか、白井岳なのか、はたまた余市岳までなのか・・・

スタート

樹氷に囲まれて

最近あまり雪は積もっていなようだ、しっかりとしたトレースが続いている。「やっぱりこっちは雪が少ないね〜」木々に纏わりつく雪も何か春さきの印象さえうける。「こっちは・・・」と言う表現であるが、今冬の札幌近郊の降雪量から感じている言葉である。一時厚別区や江別方面、さらに岩見沢市にいたっては連日の猛吹雪に見舞われていた。しかし、例年なら雪が多い筈の南区や西区では意外と降っていなかったのである。その局地的な降雪状況から「こっちは・・・」と言うことになった。

さて、高度が上がるにつれていよいよ待望の展望が広がってきた。この山を選んだ理由は、いつもではあるがその広がる展望である。天気さえ良ければの条件付きだが(荒天の時には、遮るものの無いなだらかで広大な地形が非常に怖い)、美しさ、迫力ともに申し分無い。
振り返るとブルーの石狩湾の奥に増毛の山々が浮かんでいた。「これだよなぁ〜〜〜」私はザックからデジ一眼を取り出してファインダーを覗いた。

登り

増毛山塊
石狩湾の奥に浮かぶ増毛の山々をズーム

白井岳
白井岳方面

烏帽子岳、百松沢山方面
烏帽子岳、百松沢山方面

手稲山
手稲山をズーム

最近は雪があまり降っていないようだったし、先行トレースもあるしで、ラッセルに苦労しながらと言うことは無かった。周辺の美しさをしっかりと感じ取りながら淡々と登って行く。淡い青空が前方に広がっている。「これならきっと見れるぞ」私は確信していた。今回の私達の目標?は朝里岳へ登ってその広大な雪原(通称飛行場)の奥に余市岳を見ることだった。何度見てもその美しさと迫力には感銘を覚えた。

先行していたグループはどうやら白井岳方面へ向かっているようだ。私達はまっすぐに朝里岳へ向かって登って行く。

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