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久しぶりの旭岳山頂だった、そしてそれは期待通りの大展望で迎えてくれた。熊ケ岳を手前に配してお鉢平を囲む山々を中心に、左に安足間岳〜比布岳〜北鎮岳、、、そして右には白雲岳が鎮座し、、、彼方に北大雪の山々のシルエットだ。「おぉ〜〜〜これは凄いぞぅ〜〜」と、若い頃の私なら叫んでいたところだろう。今はすっかりおとなしく?なって、特段叫ぶことは無く、ただカメラのファインダーを覗きひたすらシャッターを押すのだ。

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旭岳

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安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳、凌雲岳、そして手前に熊ケ岳

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手前の熊ケ岳のクレーターが印象的だ

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中央に白雲岳  右手前は後旭岳

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旭岳の東斜面を下る

ひと通り写真を撮って〜休むこともなく、そのまま間宮岳方面に向かって急な東斜面を下って行く。下り始めはロープが張ってあるが、残雪期や視界不良の時には方向を間違わないように十分な注意が必要な個所である。

火山れきに覆われた急斜面はとても滑りやすい、足元に注意しながら慎重に下って行く。おばさんが立ち止り登ってきた単独の女性と話しをしていた。「トムラウシから来たんですって」「へぇ〜〜すごいですね、何処から入ったんですか?」「トムラウシ温泉からです、南沼に泊って・・・」「そう、何泊?」「4泊5日です、金曜日から天気が悪くなるようなので、明日高原温泉に下ります」、、、「天気には比較的恵まれたでしょう、良かったですね。気をつけて」、、、「お二人ともカメラを?」「そう、これが趣味なんですよ」〜そんな会話を交わしお互い笑顔で別れた。
左に裏旭キャンプ指定地を見ながら進んで行く、ちょっと残っている雪を踏みしめながら。そして高根ケ原の奥に石狩連峰のシルエットを見ながら無言の山座同定を楽しむ。

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火山れきの急斜面

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裏旭キャンプ指定地を左に見て

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左に白雲岳、そして高根ケ原の奥に石狩連峰

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熊ケ岳のクレーターの縁をゆるやかに登って行く。残っている雪が登山道を覆い所々不鮮明になる。振り返るとクレーターの奥の旭岳の縞模様が美しい。「もうすぐだよっ」「間宮岳分岐ね」、、、「あぁ〜〜〜そこを過ぎるとあとはほぼ下るだけさ」。
午前10時05分、間宮岳分岐に到着〜休まずに中岳分岐へ向かい〜ほどなく間宮岳の山頂標識を見る。

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熊ケ岳のクレーターの縁を進む

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熊ケ岳のクレーターと奥に旭岳

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間宮岳分岐

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間宮岳

さすがに稜線に出ると少し風があるが、寒さはほとんど感じない。お鉢平を囲む山々を見ながらどんどん進んで行く。「ほらっ、この前はあの黒岳からズーーッと歩いたんだよ。あのあたりがお鉢平展望台かな〜」「あの時は楽しかったな〜」「来年はお鉢巡りでもしようか?」「うん、お花の時期にゆっくり歩きたいわね」、、、もう来年の話しをしている自分達に思わず苦笑した。

10時25分、中岳分岐へ到着。「さあ、いよいよだね〜」「どうかしらね〜」、今回の行程の姿見駅から中岳分岐までは展望を楽しむ山行であり〜いよいよこれからが紅葉を楽しむ行程となる。

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右から黒岳、凌雲岳、北鎮岳、鋸岳

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北鎮岳を見ながら

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お鉢平

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中岳分岐

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