火曜日、水曜日と全道的に晴れ予報だった、天気図を見ても「これなら間違いないぞ」。更に大雪山ビジターセンター等の情報やライブカメラを見て「水曜日」と決めた。行き先は旭岳、姿見駅から旭岳を登って間宮岳〜中岳温泉〜裾合平と巡る行程だ。 今年の大雪山系の紅葉はもうあきらめていたのだが・・・この千載一遇とも言えるような天気予報に巡り合わせたのだ、行かない手は無い 前夜は美瑛道の駅で車中泊、さすがに平日とあって車は閑散としていた。翌早朝、コンビニで食糧を仕入れて旭岳温泉に向かって走る。忠別湖から夜明けの旭岳を撮影、「これなら今日はもう間違い無く、最高の天気だぞ」はやる気持ちをおさえながら旭岳温泉の公共駐車場に到着。ここもシーズンピークのような混雑は無く、十分な空きスペースがあった。早速装備を整え始発の次のロープウェイに乗った。十数人程度の乗客である、、、「さすがに静かなもんだね〜」。前方には逆光の旭岳が見えてきた。 |
忠別湖より夜明けの旭岳 |
ロープウェイから撮影 |
2011年9月28日午前6時35分、ロープウェイ姿見駅をスタートした。足元には凍てついたチングルマの紅葉や、残り花的なエゾオヤマリンドウがみられ〜お花畑のチングルマは秋の日射しをいっぱいに受けて輝いていた。この「秋の日射し」がポイントだと思っていた。事前情報では今年の大雪の紅葉はくすんでいるようだった。しかし、紅葉は日射しをうけるかどうかで輝きが全く違う。少しくすんだ色合いも輝きを増す筈だと言う読みがあった。 避難小屋、姿見の池を横目に淡々と旭岳に向かって行く。池の周辺には人影がちらほら見受けられる程度だった。 |
草紅葉の輝きに包まれながら |
エゾオヤマリンドウ |
凍てついたチングルマの紅葉 |
右に旭岳避難小屋 |
姿見の池 |
姿見駅から旭岳山頂まで標高差約700m、見た目よりはきつい登りが続く。遮るものの無い火山れきの斜面をひたすら登って行く、、、「ゆっくり、ゆっくり」そう自分に言い聞かせながら進む。 登るにつれてぐんぐんと展望が広がって来る。忠別岳の奥にニペソツ山や石狩連峰、そして遠く十勝連峰、化雲岳の奥にトムラウシ山のシルエット〜やや霞んではいたが「全ての山を見せます」的な光景を目にしながら大きな岩陰で小休止。「あの尖っているの・・・下ホロカメットクよね」「ほら〜あのあたりだよ、天人峡から化雲岳に向かって登ったのは〜〜〜そしてトムラは遠かったよなぁ」、そんな過去の山行を思い出しながらミネラル飲料を飲み干す。 始発のロープウェイに登った人達が先行していた、その差はあまり縮まらない〜縮めようとも思わない。二人組の男性を追い抜いて〜単独の男性に道を譲る」、、、皆マイペースだ。やがて前方に金庫岩が見えてくる。 |
忠別岳と奥にニペソツ山と石狩連峰 |
化雲岳の奥にトムラウシ山 右奥に十勝連峰 |
右前方に金庫岩が見えて来る |
山頂の肩へは右へ回り込んで〜ニセ金庫岩を見ながら大きく左へカーブを切り、金庫岩を過ぎると山頂まではもう一息だ。青空がぐんと近づく、そして足元の白い雪とのコントラスト〜そしてニセ金庫岩の奥に見える山々のシルエット!!!もうこれ以上無いような条件に包まれながら登って行く。 旭岳は先日初冠雪した、まだ雪が残っていると思って一応軽アイゼンは持ったが、その必要は無さそうである。8時50分、旭岳山頂へ飛び出した。姿見駅から2時間15分だった。 |
右に回り込んで肩へ向かう |
金庫岩付近からニセ金庫岩と奥に石狩連峰、ニペソツ山、忠別岳を望む |
山頂へ向かって最後の登り |
旭岳山頂へ |
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