2月21日に山スキーで稲穂嶺に登って以来・・・毎週末のように悪天候に悩まされ・・・「まだ数回は山スキーを楽しめるかな」とその機会を狙って思っていたものの、結局すっかりモチベーションは下がってしまい、山スキー装備は片づけてしまった。何とも消化不良のままのシーズンオフとなってしまったのである。 そんな時に今年もえりものkusaさんから電話が入った。「4月18日に登りますよ」毎年私達の恒例となったえりも山岳会の方々との山行である。今年は豊似岳からオキシマップ山へ縦走する予定だと言う。気になる週末の天気、やはり日々変わる予報にはもう目もくれずに装備を確認してえりも町に向かった。 2010年4月18日、えりも肉牛牧場跡に立つと一気に広大な山景色が目に飛び込んで来る。「これだよ〜〜〜これこれ」私は久々の光景に胸躍らせながらカメラを構えた。まだ?見えている山々〜果たしてこのままなのか、それとも青空が広がるのか、予断を許さない状況ではあった。 |
午前7時35分登山口をスタートして作業道を進んで行く。まだ所々に雪が残っている「今年は雪が多かったんでしょうね」。いつしか作業道を離れ広い尾根の末端に取り付く。けもの道(鹿)と登山道の区別は無く結構あちこちで交差しているから、下りの時には注意しなければならないところである。 今回の参加人数は17名〜一年ぶりに会う人がほとんどで話しも弾む。「去年登った時には・・・」「オキシマップに行ったのは確か・・・」「今年は本当に荒れた天気が続いて・・・」「あの時の展望は素晴らしかったですよね」などなど。最終的には「まあマイペースでゆっくり登りましょうよ」と、すぐに最初の休憩となった。 |
登山口をスタート |
登り始めの広い尾根 |
登る前にリーダーから「今日は天気次第で豊似岳まで、あるいは途中下山もありますからご承知下さい」と言われていた。まあそれならそれで良い、やっと山行にありつけた?んだから。私達は飢えた状況だった、約2カ月も山を離れていたのである。歩けるだけでも、山へ向かえる状況が目の前にあると言う事実だけでも満足だった。 やがて前方の視界が開ける地点にさしかかる・・・ガスがたちこめていた。えりも岬方面も微かに見える程度である。「展望は期待出来ないかも・・・」ほぼあきらめ気分で登って行く。 やがて653m地点への急な登りとなった。ここは前半戦のひとつの山場?である。慎重にゆっくりと登って行く。2カ月のブランクが体力的な衰えに拍車をかけているかもしれないのだ。それに久々のザックの重みもある、道中の撮影はコンデジであるが、「これぞっ」の場面にはやはりデジイチで写したい。食糧、非常食、ツエルト、レインウェア等などをいれると相応の重さはあった。呼吸を整えながら足元に注意しながら、、、「おっ、、、」まだ残っている雪の意外な硬さで足をとられそうになる。 |
視界が開けて・・・ |
653m地点への登り |
やがて登山道を離れて尾根上の残雪に飛び出す。「大丈夫かな〜」ちょっと硬めの雪も残るもののアイゼン等は不要だった。足が埋まることもなくそのまま稜線に向かって登って行く。いつしか小雪が降りだしていた。傾斜は一段ときつくなって来る。豊似岳までの行程を考えると稜線へ出るまでの間が一番キツイところである。登山口から標高差約700mを一気に登ってしまうのだ。交わす言葉も勢い少なくなって「あとどのくらい・・・」「あれがそうかな・・・」「いやまだまだ」 |
残雪を踏みしめながら・・・ |
稜線間近 |
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