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せっかくの年始の休みも天候が思わしく無く山はお休み、、、「次の3連休こそだ!!!」と晴れマークの予報にニヤニヤしていたのも束の間だった。「あんまり良くないねぇ」「とにかく朝起きてみてからだよっ、起きたらコロッと変わっていることがあるからさ」。
それほど最近の予報はめまぐるしく変わる印象が強い。こうなれば、自分の目で耳で〜〜〜感触である程度決めるしかない、との思いを強くしながら、「明日は決定!曇り&雪のようだけど、この調子なら風は弱そうだし〜それほど降りそうにも無いしね」

2010年1月10日午前7時30分、私達は札幌市西野浄水場奥の最終除雪地点にいた。駐車が混みあうことも予想して早めの到着は一番のりだった。ほどなく1台の車がやってきて、更にスキーを担いだ若者グループが来て、、、もう一台車がやってきて〜とにかく近場で人気の山である。

午前7時45分、装備を整えて出発、「いっやぁ〜〜〜良い天気だねぇ」小鳥のさえずりを聞きながら林道を進んで行く。400mほど進むと林道は大きく右へカーブしているが、先行者のトレースに導かれるようにそのまま沢を直進した。結構倒木があるので当初は林道に沿って進もうかと思っていたが、弱気の私達は先行トレースに追随した。何度も皆歩いているのだろう、うまく倒木を避けながら進んで行く。「これなら大丈夫だなっ、でも帰路は林道に沿って」そう決めた。

8時20分、標高約320mの林道カーブにに出るが、すぐにまた沢地形に入って行く。「やっぱり雪は少ないわよね」おばさんの言葉通り、滑るには十分な雪ではあったが例年よりは(以前登った時〜2001、2005、2006年同時期よりは)少ない。この山はもっともっとフカフカの雪に覆われていたように記憶しているし、それがまた魅力だった。

ショートカット

ブッシュを交わしながら
倒木が行く手を阻む

沢地形を進む
林道と別れて沢地形を進む

沢地形を進んで行くとまた林道と交差するが、そのすぐ先には沢がポッカリと口を開けている地点がある。テープが沢山ぶら下がっていて注意喚起しているが、下山時には十分気をつけなければならない地点だ。ここまで約1時間、ちょっと休憩しながらミネラル補給をしていると、単独の男性が通り過ぎて行く。なんとぶら下げたラジオからクラシック音楽が流れていた。そして私達のすぐ後ろの二人連れは休憩している。

上空にはうっすらと雲が流れ始めた。「まあ、今日はこんな天気だろうさ〜〜〜晴れたり曇ったりで、、、風は弱し!!」何かちょっと自分でも自信を持っていた。

単独の男性の後を追う形になった、やがて下の壁の急斜面を大きく一度ジグを切り登りきる。今回の行程は標高差約700m弱であり、これから「上の壁」更には「山頂直下の壁」と、急斜面が待ち構えている。

沢が口を開いている地点
沢が口を開いている地点

下の壁
下の壁を登る

先行する単独の男性は早めに高度を上げていった。どんどん尾根に向かって進んで行く。当初の予定では沢の源頭部めがけて「上の壁」の下部に立つつもりだった。このまま先行している男性の後を追うと尾根に上がってしまいそうである。「まあ、いいか〜〜〜帰りはどうせ上の壁を滑り降りるんだから」

尾根に上がったところで後続の二人連れに先を譲った。あらためて地図を見る、もう「上の壁」の上部に来ているようだった。眼下には霞む札幌市街が見えていた。「まあ、今日はこんな天気だろうね」そんな言葉におばさんは頷きながら進んで行く。

高度を上げて
早めに高度を上げながら・・・

地図
早めに尾根に向かって登り、上の壁の上部に出た
(青は当初予定ルート)

上の壁の上部に向かって

眼下には
眼下には霞む札幌市街が・・・

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