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駒ケ岳〜北海道森町、鹿部町、七飯町にまたがる活火山である。それ故に長年入山禁止になっていた。道南を通過するたびにその山容に目を奪われた。「いつか登りたい!!!」そんな気持ちが日ごと高まっていたが、、、「今年は12年ぶりに入山規制緩和」との情報を得た。

【■6月19日〜10月31日までの土日祝日、7月24日〜8月17日までは平日も可 ■登山3日前までに関係市町へ入山届を提出 ■森町赤井川ルートのみ ■登山出来る地点は馬の背迄  詳細は森町役場のHP「一部規制緩和 駒ケ岳登山のお知らせ」を参照して下さい】
「ヨシッ、今年は絶対に登るぞ」と夏山シーズン当初から計画をたてた。花散策やその他の山々のスケジュールを思い浮かべながら「秋だねっ、それも天気の良い日、青空いっぱいが絶対条件だ」そう決めていた。

「今週あたりはどうかな・・・」週の始めから狙いを定めて天気予報や天気図を見続ける。「大丈夫だなっ、これなら予報も当たりそうだよ」そう決めたのが木曜日の夜、早速準備を済ませて〜金曜日の帰宅後に某道の駅へ向かってそのまま車中泊。
2010年10月2日早朝、道の駅駐車場で朝を迎えた。すぐに上空を見上げる、、、まだ高曇りの中をちょっと不安をかかえながら高速に乗る。しかしそんな危惧は不要だった。八雲ICを過ぎる頃には上空に青空が広がっていた。
高速を下りて国道を進んで行く、所々に駒ケ岳を望むポイントがある。「ここらが良いんじゃないか〜それっ、ここだっ」私は車窓からカメラを構えるおばさんに言った。逆光の駒ケ岳、、、なにやら左の砂原岳と右の剣ケ峯の間を包み込むように雲が流れているのが見えた。「う〜〜〜ん、いやいや気温が上がってくるときっと晴れるさ」そんな予想通り森町道の駅に着く頃にはすっきりとした山容を確認出来た。

砂原岳と剣ケ峯
逆光の砂原岳と剣ケ峯 (車の中からおばさん撮影)

道の駅で入山までの時間調整をすませて、いよいよ6合目のスタート地点に向かった。登山口ゲートは標高約230m地点、8時15分頃にはもう数台の車が並んでいた。そのほとんどが本州ナンバーである。ちょっとびっくりしながら待っていると間もなく受付開始、事前に提出した入山届のリストで1台(一人)づつ確認された。8時30分、ゲートが開いて6合目目指して車の列が続く。ここはもう登山道だが歩く人はいなかった。歩くにはあまりにも味気ない感じがする。6合目広場には広い駐車場とトイレがあった。係の人に誘導されながら駐車した。

この駐車場から既に最高点の剣ケ峯が見える。「いや〜〜〜くっきりだよ」狙いが見事に当たって興奮気味にシャッターを押す私達だったが、そんな気配を遮るかのように大型バスが入って来た。「あっ、団体さんだよっ」私達は装備を整えそそくさと出発、ここでも入山のチェックがされる。
さて、長い長い前置きを終えて〜いよいよ馬の背へ向かって登り始めた。火山灰に覆われた広い登山道を登って行く、やはり前方の尖った剣ケ峯が気になって仕方が無い。角度を変えながらも最終的にはノーマルな構図におさまってシャッターを押す、おばさんはズーム撮影だ。

6合目広場
6合目広場

登り始め
6合目登山口

剣ケ峯を見ながら
剣ケ峯を見ながら

ズームで(おばさん撮影)
剣ケ峯をズームで (おばさん撮影)

登山道脇で「山頂まで1500m」「○合目」等の標識を見る、ここで山頂とは入山出来る馬の背のことをさしている。途中にはベンチも設置されていて、座りながらのんびりと眼下に広がる光景を楽しむ事が出来る。6合目から馬の背まで、距離にして約2km弱、標高差約410m程度である。気象条件さえ良ければの条件付きだが、短時間で広がる展望を楽しめる山と言えるだろう。

ちょっと歩きづらい砂れきの登山道脇には、びっしりと敷き詰められたかのようなシラタマノキの果実が見られた。葉が紅葉し始めているものも多かった。

広い登山道

標識1

標識2

登山道2

シラタマノキの果実
シラタマノキの果実

おばさん撮影
おばさん撮影

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