title

振り返ると逆光にはなるものの、眼下に大沼、その奥には横津岳、袴腰岳の山々が連なる。前方には突き上げる剣ケ峯、登り始めからあまり変わらぬ光景ではあるが、高度が上がるにつれて見る角度が変わり、ファインダーに入る画像の迫力が違って来る。

そして青空いっぱいの馬の背へあと一歩、「ここを登り切れば・・・その向こうには・・・」山登りの醍醐味を味わう瞬間である。特に初めての山の場合は期待に胸が膨らむ。そして登り切り〜「わぁ〜〜〜」と叫ぶのだ。9時50分「馬の背」へ着いた、6合目からゆっくり登って55分だった。先行していた数名の方々がくつろいでいた。剣ケ峯、砂原岳、隅田盛への標識が立っていた、しかしいずれの方向も入山禁止になっていてロープが張られていた。

大沼
振り返ると眼下に大沼、その奥には横津岳等が連なる

剣ケ峯を見ながら
前方には剣ケ峯

登りきると

標識
馬の背にある案内標識 (おばさん撮影)

正面の火口原の奥に聳える砂原岳方面を見る、時折一筋の噴煙を見る程度〜その日によって違うのかもしれないが、十勝岳等とは違った静かな印象を受けた。左には剣ケ峯が圧倒的な迫力で鎮座する。火山特有のうるおいの無い乾いた大地と〜青空と薄く流れる白い雲とのコントラストが見事にマッチング、こんな光景がたまらない。

火口原と奥に砂原岳
火口原と奥に砂原岳

剣ケ峯を見ながら
剣ケ峯を見ながら

砂原岳
大火口原と奥に砂原岳(パノラマで)

剣ケ峯
剣ケ峯

ズームで

「あそこまで行ければね〜」私達は剣ケ峯の手前の円山や、892.2mの隅田盛を見つめた。きっとそこまで行けばまた違った光景が見れるに違いない。55分の登りでそこまで期待するのは贅沢かもしれないが、、、まだ体力的には十分余裕がある。もしもっと入山規制が緩和されたら、次は是非登ってみようと思った。

次から次と登山者が到着する、入れ替わるように私達は下山を開始した。恐らく一番先の下山者だったかもしれない。途中で登って来た団体の方々とすれ違う、「もう登って来たんですか」「早くから登られたんですね〜」びっくりしたような表情で声をかけられる。私達にすると出発時間(登り始め)が9時ちょっと前だから、普段からするとかなり遅い。1時間前後で登れる山だからこんな言葉が交わされるのだろう。
途中で又シラタマノキの果実を撮影しているうちに、、、数名の下山者が追い越して行く。眼下に広がる大沼を目にしながら、シーズン始めに決めた山行は終わりを迎えようとしていた。確実な足取りで晩秋が迫って来ていることを感じながら・・・

円山
円山をズームで

隅田盛方面
隅田盛方面を見る


眼下に大沼を見ながら下山

コースタイム(含休憩時間)
6合目広場 08:55  馬の背 09:50 - 10:08  6合目広場 10:45

登山ものがたりへ HOME