2010年10月23日午前9時少し前、私達は恵山の賽の河原駐車場に着いた。すでに今回ご一緒するhirokoさんは出発準備をしていた。「おはよーございます」「今日は宜しくお願いします」「それにしても凄い天気ですね」雲ひとつ無い青空が広がっていた。当初は24日の日曜日に登る予定だったが天気予報を見ながら安定している土曜日へ変更したのである。 すぐに視線を海向山方面へ向けた、、、「う〜〜〜ん、やっぱりイマイチだね〜」「まだ早かったのかしら」ほんのりと赤く染まった山頂付近、例年なら山全体が赤く染まる筈である。「まあ、天気が良いからね〜」そう言い聞かせながら駐車場脇の登山口を出発した、9時15分。 今回の行程は海向山を右回りコースで登って、左回りコースを下山後に恵山の火口原を囲む外輪山巡りである。距離的には10km弱ほどあるが、高低差があまり無いので、天気さえ良ければのんびりと広がる展望を楽しみながらの山行となる。 日差しを十分受けて背の低いツツジに囲まれながら進んで行く。やがてこのコース唯一の針葉樹杉林を過ぎて、左右コース分岐を右回り方面へ。そして456m峰に向かって登り始める。木々の間から海向山の山頂方面が見えてくるようになると、やがて視界が広がって456m峰に着いたことを知る。 |
駐車場脇の登山口 |
456m峰への登り |
「わ〜〜〜」と歓声をあげる、「綺麗〜〜〜」「恵山もほら、紅葉の向こうに見える・・・」、今回は3人ともカメラマン?である。恵山はもちろん、すぐ目の前に見える海向山の山頂付近の紅葉にもアングル選びに余念が無い。とは言っても概ね下の写真あたりにおさまるのだろう。 ひと通り撮影が終わってやっと休憩タイム。水分補給をして軽食を頬張りながら、久しぶりの出会いに今年の山や花の話しが続く。私達は今年はあまり天気が良く無かったので、消化不良気味のシーズンを終えようとしていた。紅葉も例年に無く色あせていて、こんどこその期待で来たこの恵山、海向山。赤と言うよりもちょっと茶色がかった紅葉ではあったが、秋の日差しをたっぷりと受けると結構綺麗に見える。「これだけ見れたら良いんじゃない?」3人ともまずは納得の表情だった。 |
456m峰にて |
恵山 |
海向山 |
456m峰から一旦コルへ向かって急斜面を下って行く。見た目はちょっともったいない?下りではあるが、実際には高度にして60m弱ほどの下り、そして180mほどの登りで山頂である。コルからの登りもちょっと岩場などもあるものの、それほどの辛さは無い。もちろん急いで一気に登ろうとすれば別だろうが。 斜度が緩んで来て肩に出ると、サラサドウダンツツジの紅葉に包まれながらの気持ちの良い尾根歩きになる。無風快晴の下の登山道はちょっと汗ばむほどだ。「暑いわね〜〜〜」「夏山みたい」苦笑いしながら汗を拭う。 |
コルへ向かって下る |
コルからの登り |
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