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おばさんはもう山頂手前だ、見上げる青空と流れる雲の模様が美しい。11時30分、ユニ石狩岳の山頂に立った。登山口を出発してから3時間50分、のんびりペースの私達にはそんな時間には全く関心が無かった。それよりも久し振りの「山」を「花」を「青空」を、「汗をかきながら登って行くこの瞬間」を堪能していた。

ユニ石狩岳の山頂に立つのはこれで3度目である。過去2回は秋に登っていたがいづれも素晴らしい天気だった、相性の良い山である。雲の下に見える表大雪の山々、そしてやはり目の前に鎮座する石狩岳と音更山の大きな山塊、目を転じるとクマネシリ山塊、そしてもちろんニペソツ山!ひと通りカメラにおさめてコーヒーを飲み干す。

もうすぐ

山頂
ユニ石狩岳山頂  左後方は表大雪の山々

石狩、音更
石狩岳と音更山

北見富士
雲に隠れた武華山と中央に北見富士

クマネシリ
クマネシリ山塊と右に糠平湖周辺の山々

ニペ
ニペソツ山

一人の若い男性が登って来た。シャッターを押してあげた以外はあまり言葉を交わすことも無かった。静かな山頂に別れを告げる「それじゃぁ〜お先に」 11時55分、下山を開始した。
ユニ石狩岳からの下山は、雄大な光景を欲しいがままである。ニペソツ山を目に焼き付けて〜ハイマツ帯から岩なだれ跡へと下って行く。沢の冷たい水で顔を洗って一休み!「今日は会えそうにもないね、声は聞こえるんだけど」ナキウサギのことである。「でも去年見れているから、、、まぁ良いんじゃないの〜そういつも見れるわけでも無いし」

「チッ、、、チッ」声はすれでも姿は見えず・・・鳴兎園を過ぎてもうほとんどあきらめていた。足元の花々の写真撮影に夢中になっていた。「こっちの方が良いんじゃない?」「こっちから撮った方が良いよ」そんな言葉を交わしながら〜〜〜

おばさんが急に立ち止まった、、、「いたよっ!!!」「えっ???ナ・キ・ウ・サ・ギ???」小声で尋ねる。おばさんは静かにカメラを構えた〜ピントを合わせてシャッターを押した。私もそっと近づいた〜〜〜ナキウサギは逃げずにジッとしていた。再度おばさんはシャッターを押した。

14時55分登山口へ〜〜〜久々に〜存分に〜山を楽しんだ一日だった。

下山1
石狩岳と音更山を見ながら下山

ニペを見ながら
ニペソツ山を見ながら下山

岩なだれ跡

ナッキー
おばさん撮影

今回のコースタイムは参考になりませんので、掲載しません。

2008年9月20日 紅葉と大展望のユニ石狩岳はこちらから

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