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ルチシ山には昨年の5月24日に登っていた。「来年はもう少し早い時期に登ってみたいねぇ」えりものkusaさんとそんな約束をしていた。登る時期によっては違う花が楽しめるだろうし、遠望がイマイチだったせいもある。
2009年5月16日午前7時50分、素晴らしい天気の下〜kusaさん、komaさん、そして私達の4名はルチシ山に向かって登り始めた。ルートは昨年と同じ、ルチシ山から南へ伸びる尾根を獣道?(エゾシカ)を辿るように山頂へ向かうものである。

背の低い雑木林を抜けて上空の青空を見ながら登って行く。足元にはようやく咲き始めた小さな花々が姿を見せる。「これはスミレじゃない?」「おっ、そうだね、スミレだ!」私は早速ザックを下ろしてカメラを向けた。「こっちのはタチツボ? あれはミヤマスミレ?」いつものことながらスミレは難しい。フデリンドウが倒れた木の側で咲いていた。途中でひとつ、ふたつと咲いていたのは見ていたが、やはり花も背景によってグンと見栄えが違って来る。

スタート

スミレ
スミレ

フデリンドウ
フデリンドウ

高度が上がって来ると前方には目指すルチシ山が見えてくる。「あそこだよねぇ」ポイントの地点を指差しながら呟く。遠くから見ていると簡単に方向が確認出来そうだが・・・そのルートの懐に入ってしまうと目指す地点は見えなくなってしまうし、今回のルートは標高450mくらいまでは顕著な尾根だが、その後は広い斜面と小さな沢地形が入り組んでいて〜なかなか難しい。
振り返ると、えりも町市街が見えている。ズームしながらファインダの中に浮かぶ建物を確認する。「見えてるよ〜〜〜えりもの町がぁ」「あぁ〜〜〜あれはねぇ・・・」、、、「あの沢はあの時に行った〜〜〜」等々話しが弾む!

前方にルチシ山
前方にルチシ山が見えて

えりも町市街
えりも町市街をズーム

やがてまた樹林帯に入って行く、まだ木々の葉が茂っていないので日が差し込んで明るい。「あっ、何〜〜〜あのピンクは」、前方の木の下がピンク色に染まっていた。近づいてみるとエゾオオサクラソウだった。早速ザックを下ろして撮影タイムだ。

傾斜はどんどん増してきていた。木々の間をぬうようにしてまるで登山道のような獣道が続いている。「もう少しこっちだと思うよ」小さな沢地形を越えるようにしてkusaさんが先頭で登って行く。樹林帯を抜けて視界が広がった。

登り

エゾオオサクラソウ
エゾオオサクラソウ

視界が開け

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