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年末から年始にかけてのせっかくの休みも・・・天気に恵まれず1月2日の小喜茂別岳に登っただけだった。仕事始めから帰宅してすぐに土日の休み。「さあ、どうしよう〜無意根千尺か、、、それとも大沼山か〜明日登ろう」と早速koyaさんに電話してみた。「大沼山はまだ登ってないっす」「そんじゃ決まり」。

と、言うわけで・・・2008年1月5日、私達は大沼山のスタート地点に立っていた。この山には昨年の元旦、素晴らしい天気の中を二人で登っていた。その時には駐車地点から沢に向かって回り込むようにして尾根に辿りついたのだが、今回はすぐ道路脇の急坂にジグを切って登ったあとがあった。「ここからにしましょうよ、きっとすぐに尾根に取り付ける筈だから」

8時45分、おばさんを先頭に急坂を登りきると旧豊羽小学校の裏側に出て、そのまますぐに尾根に取り付いた。雑木林に覆われたと言った印象の尾根の登り・・・ここは帰路の滑りも考えながらうまく木々をさばきながら登って行く。

道路脇からスタート
道路脇から登り始める

学校の裏側から
学校の裏側を通って

学校尾根
尾根にとりつく

前日のものだろうか、うっすらとトレースが続いていた。「こっちかしらね」下りのトレースもあるからうまく辿っていかないと登りで苦労することになる。「右かな・・・うん、やっぱりそうだ」・・・「あっ、そっちは下りのトレースだよっ」

高度が上がるにつれて展望が開けて来る。「あれは・・・定山渓天狗岳でしょ、、、で、あっちは」「烏帽子岳じゃないですか?こっちから見ると印象が違いますね」「あれがヒクタ峰で〜〜〜そうするとあっちは白井岳か、余市岳は雲の中」白い山が見えてくると立ち止まり確認する。

この日の天気は、、、時々薄日の差す曇り空。定山渓天狗岳方面だけは常に見えていた。標高800mを過ぎる頃から前日のトレースはうっすらとした面影程度?になり、875mポコを巻くころには全く見当たらなくなってしまった。「ここは標高をあげないように巻いて・・・」そう言い聞かせながらも前方が木々で塞がれるとついつい登ってしまう。

時々晴れ

登りだよっ

もう一丁

結局「帰路はちょっと登り返しになっちゃうな」と思いながら875mポコの南側コルで大休止とした、9時55分。「もう半分くらい来たかしら?」「距離的には半分以上だろうけど、これからが結構キツイ登りが続くからね」私は地図を見ながら答えた。

この頃からどうもカメラの調子が悪かった、「まあ、大丈夫だろう!」安易な気持ちでコルからの登りに入った。振り返ると875mポコの右に定山渓天狗岳、左に白井岳がうっすらと見えている。「こりゃあ、今日も素晴らしい写真が撮れるかもしれんぞ」私は期待していた。

さすがにこのあたりまで来るとラッセルも深くなって来る。20センチから30センチと言ったところか・・・おばさんとkoyaさんが登って行く、、、私はカメラを取り出し電源を入れたのだが〜〜〜何とエラー表示。「えっ、どうしたんだこりゃあ」今度は電源が切れない。どうやらカメラが低温のため撮影不能になったようだ。ウェストバックに入れていたカメラをアウターの内側に入れた。体温で暖めようようと言う魂胆である。しかしすぐには回復しそうもなかった。

「もう、今日は取材はkoyaさんにおまかせ!私はラッセル要員に専念します」私は写真撮影ををあきらめて、先頭ラッセルを始めた。やがて昨年もっとも苦労した標高960m付近からの壁(急斜面)、事前に地図で確認していたので、ここは西側から回り込むようにして登った。急斜面をトラバースするルートも可能だが、積雪状況によっては雪崩に十分注意が必要な箇所でもある。

875mポコ
875mポコを振り返る

急斜面
写真提供:koyaさん

さあ、ラッセル
写真提供:koyaさん

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