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前衛峰に飛び出した・・・上空の青空がまぶしい!!!「わぁ〜〜〜」おばさんが叫んでいた。「見えてるよぅ〜〜〜」私達は振り返った。雲の切れ間からこれから向かうピリベツ岳の台形の山容が浮かびあがっていたのだ。「おぉ〜〜〜これはすごいぞ!」忽然と浮かび上がった光景に私は興奮しながらシャッターを押していた。

前衛峰へ〜 前衛峰へ

ピリベツ岳
忽然とピリベツ岳が浮かびあがる

そして、、、もうひとつ忽然と浮かび上がったものがあった。ふと見下ろした私の視線の先に、虹を感じたのだ。「おや、、、小さな虹かな」そう思いながら良く見ると、、、小さな虹の輪の中に自分の影が・・・「ブロッケンだぁ〜〜〜、ほらブロッケン、ブロッケン!」初めて見た現象に私は大声をあげていた。見たくて見られるものではない、すべての気象条件が合致しなければ見られないその自然の芸術の前に、今自分がいることに感謝しつつ・・・私はファインダーを覗き続けた。

ブロ1
ブロッケン現象が・・・
ブロ2

もう山頂は目の前である、湧き上がるガスと広がる青空を見上げながら、ハイマツをかきわけて行く。9時40分〜西クマネシリ岳の山頂に立った。登山口から2時間10分であった。雲の切れ間に浮かんでいたピリベツ岳はもうスッキリとその全容を見せていた。遠望は、、、ニペソツ山やウペペサンケ山はそのシルエットは確認できるものの〜〜〜「残念ね」「いっやぁ〜〜〜これで十分さ」私は初めて見たブロッケン現象にすっかり満足していた。

山頂へ向かって

ピリ!
ピリベツ岳

記念写真

10時ちょうど、西クマネシリ岳からの下山を開始した。高度感たっぷりの岩場を慎重に下って行く。分岐へ下り立って稜線をそのままピリベツ岳へと向かった。ここまで来ると風も無く、小春日和の日差しがとても心地よい。「のどかだなぁ〜〜〜」そんな雰囲気さえ漂う。

下山
高度感たっぷりの下山

のどか・・・
のどかな稜線を

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