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相変わらず優れない週末の天気が続いていた。なんとなく今年の夏山シーズンを終えて、まだ雪が積もるわけでもなく、かと言って周辺の山には全く雪が無いわけでも無い。ツボ足で登るのも山スキーを始めるのも・・・中途半端な時期なのだが〜〜〜それにしても天気が悪かった。11月22日に様似山道を歩いてからは悶々とした日々が続いていた。

「今週は良いみたいよっ」「そうだね、、、今週こそだ」・・・「どこにしようか〜〜〜」「まだ山スキーには雪が足りないみたいだし〜〜」「久々に紋別岳なんてどうかしら、きっと雪が少ないからツボ足でも登れるよっ」「天気が良ければ展望も良いしね」

2009年12月13日早朝、支笏湖に向かって国道453号線を進んで行く。道路には全く雪の無い札幌市街だったが、支笏湖が近づくにつれて雪が目立って来る、ところどころアイスバーンだ。「結構雪が積もっているね、こっちはもっと少ないと思ったんだけど・・・」1年ぶりの雪道走行にちょっと緊張しながらハンドルを握った。
午前8時40分、私達は支笏湖の東岸に位置する紋別岳登山口手前の駐車場に着いた。既に1台の車が止まっていて出発の準備をしている。「狙い目は同じかな」私は苦笑いしながら車から下りた。「どうしようか〜〜〜アイゼンは要るのかな?」車から下りてビックリ、一面硬い雪である。暖気と寒気の繰り返しでツルツル滑る硬い雪面となってしまったのだろう。迷わず軽アイゼンをつけて出発した、午前9時。

駐車場から少し進んだ地点に入山ポストがあり、その奥はゲートになっている。今回は管理道路(NTTドコモ)に沿って登ることにしていた、ちょっと味気ないところもあるけど展望は一品の山である。天気さえ良ければ・・・そんな思いを抱きつつ登って行く。前方に目指す山頂部が日差しを受けて光って見えていた「こりゃあ〜今日は最高かもしれないな」内心ニヤリとしながら進んで行く。

登山口
登山口

管理道路

山頂が見えてきて
前方に山頂が見えてきて・・・

標高380m付近の管理道路が大きく右にカーブする地点で電柱側に笹刈りされた通路?を見た。ちょっと覗いてみると・・・送電線に沿って刈分け道が一直線に山頂に向かっていた〜まさしく直登である。「どうする?」おばさんが問いかけた。ここの直登コースはネットで見たことがあった。天気もまずまずだし、雪も硬くて埋まりそうにも無い。管理道路を歩く味気なさよりはこの直登を進んでみるのも・・・「ヨシ、行こう」もちろんおばさんも頷いた。

一旦沢に向かって下って行くと、細い丸木橋がかけられていた。その上に雪が積もっている、いかにも滑りそうな雰囲気である。私達は丸木橋を渡るのは回避して、右の沢の比較的浅い部分を狙って笹藪を進んだ。さっと積もった硬め雪が笹を覆い隠していて難無く通過出来た。

沢への下り口
沢へ下りる地点

直登コース
山頂まで続く直登ルート

丸木橋
丸木橋

橋を避けて
丸木橋を避けて

軽アイゼンを締め直していよいよ急登の始まりである。サクサク、、、サクサク、、、小気味よくアイゼンが効いている。それにしても見た目と変わらぬ急斜面である、どんどん高度を稼いで行く。振り返ると眼下には登ってきたコースが一直線に見えている。山頂まで続く送電線の保守用に開削されたものだろうが、、、急斜面を登る辛さはあるものの距離的に見ると管理道路よりも大幅に短縮されている筈である。(GPSログでは2.7kmだった)

直登

登り

振り返る
振り返ると・・・

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