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「まだかしらね・・・」そんなおばさんの問いかけに「う〜〜〜ん、この状態じゃあね・・・」と私は答えた。昨年の冬山(山スキー)シーズン開始は11月25日と例年よりも早めだったが、今年はなかなか雪が積もってくれない。「今週も駄目だよっ」夏山シーズンを終えて結局2週間のブランクとなった。
2008年12月14日、私達は迷沢山へ向かうことに決めた。なだらかな登りが続く上平沢林道ルート、距離約5.7km前後、標高差約600m、私達のシーズン始めのトレーニングとしては最適なルートである。林道入口の駐車スペースは除雪状態にもよるが今年は2、3台程度であった。午前8時15分林道入口をスタート、すでに先行者がいるらしくスキーのトレースが続いていた。積もった雪が一旦暖気で固まりその上に新雪が20センチほど積もった状態であった。
上空には青空が広がっているが、上平沢川に沿った林道は日陰になってやや暗い印象である。標高660mほどで林道は大きくカーブして尾根へと登って行く。一気に日差しを受ける〜〜〜ここまで約1時間強の道のりである。

スタート

尾根を進む
尾根へ上がると日差しを受けて

さらに50分ほど、標高850m付近で送電線の下を登って行くことになる。視界がぐんと広がって「わぁ〜〜〜」とおばさんが叫ぶ。この日は白井岳や余市岳方面がやや霞んではいたものの、定山渓天狗岳からヒクタ峰にかけては比較的にスッキリと見ることが出来た。私は少し傾斜の増してきた林道を登りながら、定山渓天狗岳を目で追っていた。その背後に無意根山が見え隠れしていたからである。少しズームしながらシャッターを押した。

送電線下
送電線下を行く

定山渓天狗岳
定山渓天狗岳(左)とヒクタ峰

登り

定山渓天狗岳をズームで
定山渓天狗岳をズーム、左奥に無意根山が霞む

雪質は良かった、いわゆるパウダーとでも言おうか〜先行者のトレースを外してラッセルしてもそれほどのストレスは無い。しかしシーズン始めだ、それほど無理することはあるまい〜とすぐにトレースに戻る。標高920mほどでまっすぐに続く林道に出る。ほぼ無風、日差しを受けながらサクサクと歩く林道は心地よい、、、ゆるやかにカーブして行くと山頂はもう近い。
と、ここまで書くと何やら楽に山頂に立てるルートに感じるかもしれないが〜〜〜はじめに書いたように距離約5.7km前後である。なだらかな登りとはいえ、雪質が重かったりラッセルがあったりすると結構な行程となるので注意が必要である。

直線林道
気持ちの良い林道歩き

ゆるやかにカーブして
ゆるやかにカーブして〜

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