title

今年の冬山(山スキー)レポートは、ほとんど天気についての記述から始まっている。とにかく例年に無い天気が続いていた。やっと少し雪が積もったと思えば突然気温があがり〜〜〜かと思えば一気に気温が下がって吹雪模様。今度こそと思っているとまた暖気がやって来た。降雪量はそこそこらしいが、気温上昇に伴って雪が融けてしまうから結果的に積もらない。

悩みながら選んだ山はホロホロ山の北西尾根だった。「あの付近は気温も低いから結構雪も積もっているだろうし、雪質も良いんじゃないか」そんな予想から早速koyaさんとmarikkaさんに声をかけた。もちろんOK、marikkaさんのお友達のkatsukさんも参加することになった。そうそう、お馴染みのジェイくんももちろん一緒である。

2009年2月11日午前7時40分、旧大滝村の工芸館裏を出発である。さて、やはり天気が気になるところだが〜薄日の差す高曇りと言ったところ、風はほとんど無い。それにしても雪が少ない、「もう少し積もっていると思ってたけど〜〜〜」「まあ、風が無いし、それほど天気が悪化することは無いだろうから〜」。

やがて樹林帯に入って行く、先行するトレースは無いが〜ラッセルはそれほど深くは無い、時々先頭を交代しながらなだらかな尾根を進んで行く。「木に雪がついていないよねぇ〜」「うん、あまり降っていないんだろうね」この山行の狙い目は見事なモンスター群である、ちょっと不安になりながら進む。
標高660m付近からの登りがこのルートで一番の急斜面である。標高差にして50mほどなのだが、木々の間をくぐりぬけるようにして登って行くから結構大変である。帰路の下りもちょっと苦労するところだ。次の急斜面は825m標高点へ向かっての登りだ、koyaさんを先頭にジグを切りながら登って行く

スタート

登り1
600m付近の登り

825への登り
825m標高点への登り

825m標高点付近まで登ると木々を覆う雪が目立ち始めた。少し進んで白老岳のビューポイントへと立つ。この山に登るのは4度目だが、今まで白老岳が見えなかったことは無い。青空クッキリとはいかなかったがこの日もしっかりと存在感を漂わせながら聳える。「あっ、恵庭岳の山頂も見えだしたよ」ここまで来る間も木々の間から見え隠れしていたが、その山頂部は雲に覆われていたのだ。「ひょっとして・・・これって・・・」「晴れて来る??」などと誰も口にはしなかった。

「あっ、イスカだよっ!」おばさんが叫んだ。「遠いなぁ〜〜〜」そう言いながらも私はコンデジのズームレバーをいっぱいに引いた。あとはカメラまかせだっとばかりにシャッターを押した。ほとんどあきらめていた写真だったが、なんとかトリミングで確認出来る画像になったので、載せておくことにする。

一変するんだ

白老岳
白老岳方面

イスカ
イスカの群れが・・・

標高1000mの手前に気持ちの良い登りが待ち構えている、「気持ちの良い登り」は私なりの表現なのだが〜比較的広い疎林の斜面であり、ここを通過する時にはちょうど日差しを受けて〜いつも輝いて見えるのだ。おばさんが先頭になり大きくジグを切りながら登って行く。私はそんな様子を下からのアングルでとらえた。

「ゴ〜〜〜ッ」沢に吹く風の音が聞こえて来る。少し風も出てきたが樹林帯の尾根上はそれほどでも無い。そして〜それよりもあのモンスターの出現に胸をふくらませていた。

登り1

登り2

薄日をあびながら・・・木々の切れ目から・・・美しいモンスターに出会える予感がして〜〜〜足早に歩を進めるのだ!

さあ、いよいよ・・・

スキーコーナーへ 次のページ HOME