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ホロホロ山北西尾根、昨年もJAJAさん姉妹と歩いていたのだが、その樹氷の美しさと上質の雪〜いわゆるパウダーにすっかり満足して、今年も是非一緒に行こうと約束していた。あわよくば青空も・・・いやそれが主たる狙いだったのかもしれないが、あまり多くは言葉に出さずに「またお汁粉担いで途中で食べよう」などと言い訳を用意しておく周到さだったのである。

昨年も2月の3連休の初日だった。さて今年も〜予報では晴れマーク、青空だって期待できそうである。「予定通り土曜日に決行します」前夜JAJAさんにメールを送った。2008年2月9日、伊達市大滝区(旧大滝村)の大滝工芸館の裏手から登り始めた、8時ちょうど。問題の天気なのだが、どうも怪しい。所々に青空が見える薄曇りなのだが、南側からの雲がどうも気に入らなかった。「段々晴れて来るんじゃない」そんな希望的観測の言葉が行き交う。広いなだらかな尾根を日差しを受けながら登って行く、うっすらとスキーのトレースが残っていた、風は無い。

樹林帯に入る、それにしてもここも例外では無く雪が少ない。「これじゃあ樹氷はダメかもね・・・」ちょっと落胆気味に進んで行く。最初の急斜面は標高670m付近である。一応ここは私が先頭で登って行く、男として〜〜〜なんていう意地もちょっぴりあったりするのか、、、木々の間を抜けながら登って行く、ここはとても滑りを楽しめるところでは無い。

なだらかな尾根
工芸館裏の斜面を登りきると広がるながらかな尾根

樹林帯へ

670m
670m付近の木々の混んだ急斜面へ(写真提供:JAJAさん)

2つ目の急斜面は825m標高点への登りである。ここは幾分疎林なのでほっとする、おばさんが先頭でジグを切りながら登って行く。登りきるとまたなだらかな尾根となり、見事なトドマツの間をぬうようにして進んで行く。静かな深い森の中をサクサクとラッセルしながら進んで行く、ムード満点である。


825m標高点への登り(写真提供:JAJAさん)

大樹林

標高が上がるにつれて青空も広がり始めた。「ほらね、○○ニュースの予報では10時から晴れマークだったから、もう少しだよ。今回は凄い光景が期待出来るよ」私は少しだけ自信を持って語った。しかし誰もその言葉を信じてはいない、現実を直視していたから〜なんとなくそれほど好転するようには見えなかったに違いない。期待すればするほど外れのショックは大きいし、それなら最初から言い訳を用意しておいて「今日は雪質狙いだから〜」とか「運動だから〜」とか「お汁粉ツアーだから〜」とでも言っておくのが無難なのだ。

「わぁ〜〜〜見てみて・・・白老岳よっ」・・・「こっちこっち、ここからが最高」おばさんが叫びだした。昨年も白老岳は見えていたのだが、もし今日このままの天気で樹氷もまだまだで展望もきかず・・・で終わったとしたらちょっとツライものがある。とりあえず見えてるうちにと白老岳にカメラを向けた。

綺麗だね

綺麗だね2

見つめる二人
白老岳を見る

薄い青空の下に白老三山が日差しを受けて輝いている。「白老岳にすれば良かったのかなぁ」そんな言葉を呑みこんでシャッターを押す。ふと視線を手前におくと、樹氷群がキラキラと輝いていた。「綺麗っ、、、すごいよっ」「うん、これなら案外期待できるかもしれないな」
確かにこのあたりまで登って来ると、それなりに雪は積もっていたし、ダケカンバやアカエゾマツ等を覆う雪が見事な光景を作り出しつつあった。

白老三山
白老三山

きらめく樹氷

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