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登り

上ふらの 見覚えのある岩塊に沿うようにおばさんが登って行く、こんな光景が結構好きな私は〜今回もカメラを構えていた。ここを登り切ると稜線の縦走路に飛び出す。おばさんが上富良野岳の山頂標識をカメラにおさめて戻ってきた、9時20分。「じゃあ三峰山に向かおうか」そんな言葉にこたえることもなく〜おばさんは縦走路を歩き始めていた。

周囲をガスに包まれたなだらかな稜線、無造作に積まれたケルンがもの寂しげに見える。上ホロ分岐を過ぎてから途中ですれ違った人は数名、稜線を歩いてもまだ誰にも会っていない。あの出発前の駐車場の喧噪がウソのようだ。

三峰山が近づくにつれて登山道の南側斜面は一面花に覆われてきた。まさしく花のカーペットと言った表現が相応しいかもしれない。ちょっと盛りは過ぎた感があるもののチングルマとエゾノツガザクラがびっしりと咲き乱れていたのだ。この頃から富良野岳方面から来る人達とすれ違い始めた。
     
稜線

稜線2

振り返る
上富良野岳方面を振り返る

カーペット
花のカーペット

10時ちょうど、うっすらと富良野岳の山容を感じる三峰山に立った。ザックを下ろして大休止だ。この日の山行も風は弱かった、ガスに包まれていても風が無ければ花を楽しむのには何の支障も無い。かんかん照りよりも写真撮影には適していることだってある。そんな事を思いながらミネラル飲料を飲み腰を下ろすと・・・またどっと疲れを感じてきた。「ちょっと疲れたね!」「大丈夫?」おばさんはちょっと心配そうに言う。まあ体が重いだけで耐えきれないほどでも無い、途中無理だと思ったら富良野岳肩分岐で下山する方法もある。「無理しないよ・・・」そう言いながら私は立ち上がった。

三峰山から富良野岳方面に向かう、、、さすがにすれ違う人たちが多くなってきた。「ここが三峰山ですか」「いや次のピークですよ」「わぁ〜〜そうですか〜」小さなピークだが何度か越えるのは結構感覚的に堪えるものである。
登山道脇に咲く花々はさらに輝きを増してきた。「すごいねぇ〜これは」「わっ!!!」エゾノツガザクラの白花やウズラバハクサンチドリを見つけて叫ぶ。

三峰山

お花畑
お花畑を行く

イワヒゲ
イワヒゲ

エゾヒメ
エゾヒメクワガタ

ウズラバ
ウズラバハクサンチドリ

白ツガ
エゾノツガザクラの白花

ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ

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