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11時15分、大勢の人達が休んでいる富良野岳肩分岐に到着した。一段と濃いガスに包まれて休んでいると寒さを感じるほどだ。レインウェアを着てちょっと腹ごしらえ〜「大丈夫?」おばさんが言う、「うん、、、少し休んでから」私はやはり体の重さを感じていた。「ザックを置いていこうか?」いつもならほとんどザックをデポすることの無いおばさんからの提案に私は頷いた。

11時35分、富良野岳に向かって階段を登って行く。次から次へと下りて来る人達とすれ違う。先を行くおばさんが言葉を交わしていた、onodさんだった。「こんにちは〜〜〜」「またお会いしましたねぇ」。onodさんとは十勝幌尻岳で初めて会って以来〜何度も山でお会いしていた。「ほら、五色岳で会ったでしょう」onodさんが仲間の方に説明する。「あぁあの時の」と言う話しになって〜
「じゃぁ〜また〜どこかで〜〜」「お気をつけて〜」

onodさん達と別れてすぐに、、、「こんにちは〜〜〜」同じMLで知りあったfeさん、koさんのグループだった。「凄い花ですよね、、、人も凄いですけど〜」「展望はダメですね」「コイワカガミが沢山咲いて・・・」、山での会話は短い〜「それじゃぁまた」笑顔で別れを告げる。

コイワカガミがちょうど見頃だった、「こんなに沢山咲いているのを見るのは初めてよね」「うん、登る時期的な問題だったのかもしれないけど〜」、おばさんは沢山咲いている花々のモデル探し?に忙しい。

富良野岳へ向かう

富良野岳
ガスが途切れて富良野岳が・・・

白ハク
ハクサンチドリの白花

コイワカガミ
コイワカガミ
コイワカガミ

エゾノツガザクラ
エゾノツガザクラ(おばさん撮影)

斜面を一面に覆うエゾノハクサンイチゲの大群落、ちょっと盛りは過ぎていたものの、そのスケールには度肝を抜かれる。おばさんはどんどん先に進んで行く。「俺は途中までかもしれないけど・・・」「私は山頂まで行ってくるね」肩分岐でそんな言葉を交わして出発したので、特に相手を待っていることも無く追いかけることも無かった。

私はエゾノハクサンイチゲの群落を手前に、時々見え隠れする富良野岳山頂部を背景にして、ファインダーを覗いていた。おばさんはもう山頂手前の斜面を登っているようだ。

「あれこれ、、、さん〜ですよね、覚えていないかもしれませんが前にお会いしています」一人の男性に声をかけられた。「えっと、、、何処でお会いしましたっけ」「高根ケ原です」、私はすぐに思い出した。「あっ、ご夫婦で登られていた〜〜〜次の日は天人峡温泉に下りると言っていた方ですね」。昨年は沼ノ原でもすれ違っていたようで、「あまり話しかけてもご迷惑かと思い・・・」とのお話し。求めている山歩きがきっと同じなのだなぁと感じながら、、、別れを告げた。

おばさんが戻ってきた、もちろん私は山頂へは向かわずに〜そのまま戻ることにした。「やっぱり富良野岳の花は凄いわよね」「うん、ほんとに今回再認識したって感じだよ」私は相槌をうった。

イチゲ
エゾノハクサンイチゲの大群落

イチゲと富良野岳
エゾノハクサンイチゲと富良野岳

富良野岳

チシマキンバイ
チシマノキンバイソウ

ミヤマアズマギク
ミヤマアズマギク(おばさん撮影)

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