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ちょっと気になっていたところがあった。札幌近郊の山、空沼岳である。「あそこの紅葉ってどうなんだろうね」、空沼岳には6年前の10月末に登ったきりであった。大雪山系の紅葉はもう終わりだし、これからは近郊の山々を楽しもうと思っていた。
そんな狙いにはピッタリの山だったのだが昼前後までしか時間がとれなかった。「じゃあ、万計沼まで行ってみようか〜」「そうね、どんな紅葉か見たいわっ」

2009年10月3日午前8時過ぎ、さすがに札幌近郊の人気の山である〜空沼岳登山口には多くの車が止まっていた。出発準備をしている人もいるし、私達の後からも次々と車がやって来る。いつもの私達のペースよりは遅いスタートではあったのだが「さすがに登る人が多いねぇ〜〜〜」久し振りに賑やかな登山口に立った私達は、8時30分追われるようにスタートした。
すぐに案内標識が目に飛び込んで来る、万計沼(万計山荘)までは4.2kmである。空沼岳までは7.7kmもある。決して侮れない山なのである。もし山頂まで行くのなら早めスタートを心がけるべきだろう、とにかく長いコースである。

以前は鉄製の橋がかけられていたのだが、今は丸木橋を渡って登山道に入って行く。

登山口
登山口

標識

丸木橋
丸木橋を渡る

沼までは針葉樹、広葉樹に囲まれたなだらかで静かな登山道を進む。6年前にはもっとぬかるんだ印象を持っていたが、今回は特にそんな感じはしない。きっとあれから随分整備されたのであろう。
先を進むおばさんが「わぁ〜〜〜っ」と叫んでしゃがみ込む。見るとフッキソウの白い果実だった。何と6個もついている、「これならやっぱり撮らないと!」と私もカメラを向けた。そして見上げると〜ツリバナがあちこちに・・・

登山道

フッキソウ
フッキソウの果実

ツリバナ
ツリバナ(おばさん撮影)

そう言えばまだこの日の天気について書いていなかったが〜今回のレポートでは特に重要なポイント?となった。出発時点の上空は青空〜木々の間から洩れる日差しを感じながらのスタートだった。大木にからみつくような黄葉、緑の葉が彩り始めた紅葉・・・・「これからってところかな〜」そんな感じで進んで行く。

二人のお子さん連れの女性が下りてきた。「こんにちは〜〜〜!!」大きな声で挨拶してくれた二人の子はまだ小学校低学年と言ったところだろうか〜〜〜ちょっと気遅れしながら「こ、こんにちは〜〜っ」と笑顔で答えた。「山頂まで行って来たんですか?」おばさんの問いかけに女性は「いえ、万計沼までですよ」、「紅葉はどうでした?」「う〜〜〜ん、ちょっと〜もうオシマイでしょうかね」「そうですかぁ〜〜〜・・・どうもありがとうございました・・・」お礼を言ってすれ違った。

少し登りを感じつつ沢音が聞こえるようになると〜橋を渡って対岸に出る。あでやかさは無いが〜繊細な色彩を感じながら進んで行く。登る前に「青沼もあったよね!」と言っていたのだが、、、忘れてしまい(見逃してしまい)結果的には今思い出しながら書いている、次に登った時には立ち寄ってみよう。

紅葉1

紅葉2
(おばさん撮影)

橋を渡って
橋を渡って

しっとりぃ〜〜


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