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やがてまた沢の水音が大きくなって来る。滝が見えてきて沼が近いことを知る。万計沢の源頭である滝の横の急斜面を〜ちょっと緊張しながら進む。先を進むおばさんの視界の先には万計沼が見えてきていた。
10時20分、万計沼(万計山荘)に到着だ。登り始めてから1時間50分、ガイドブック通りである!!万計山荘が沼の前に静かに佇んでいた。

源頭の滝が見えて
源頭の滝が見えて

見えた

万計山荘
万計山荘

ザックを下ろして〜周囲を見回した。沼は静かだった、、、しかしいつしか上空は雲に覆われていた。紅葉の色どりは〜あの浮き上がるようなまぶしい輝きは〜影をひそめていた。「少し待てば晴れて来るかもしれないから・・・」と沼の前に腰を下ろして待った。時折ちょっと明るさを感じて「晴れて来るのかな???」と浮き足立つのだが〜すぐにまた雲が広がってしまう。

10数名の人達がいたのだが、、、少し休んで次々と出発して行く、「とりあえず真簾沼まで行ってみよう」等と言いながら・・・。この天気である、展望が無い空沼岳の山頂に立つのも味気ない〜そんな気持ちが多勢だったと思う。
私達はここで戻るのだから本来は急ぐことは無いのだが、、、昼過ぎまでには戻らなければならなかった。

「もう紅葉は終わりなのかしら・・・」「これからなのかなぁ?」結論の出ぬままカメラのファインダーを覗く。弱い風が水面を撫でるように渡って行く。

沼1

沼2

沼3

沼4

沼5

「そろそろ下りようか」「そうね、何か暗くなってきたようだし〜」結局20分ほど沼に滞在して下山を開始した、、、と、その時!ポツポツと雨が降りだした。「ありゃまぁ〜〜〜」あわててザックにカメラをしまい込み、ザックカバーかけた。それと合わせるかのようにザ、ザ、ザ、ザ〜〜〜と雨が降り出した。「なんだよっ〜これは〜」ブツブツ言いながら下って行く。「久しぶりだね、雨の中を歩くのは」、最近は天気の悪い日は山には登らない。「無理しないで〜お花散策に行こう〜」と予定を変えてしまうのだ。

しかし〜そんな雨も少し下ると止んで〜また日差しが戻り上空に青空が広がった。「ま〜〜ったく、今年は変な天気なんだから・・・」そう言いながらうらめしそうに振り返る。青空が一段と広がっていた。「まぁ〜こんなこともあるって」そう言い聞かせながら登山口に下り立った、12時5分。

装備を解いて車に乗った時に、、、またポツポツと雨が降り出した。上空はすっかり雲に覆われていた・・・

紅葉
(おばさん撮影)
    
コースタイム(含休憩時間)

登山口 08:30  万計沼 10:20-10:40  登山口 12:05

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