5時間25分の遡行から
札幌岳山頂へ

美しき沢

さていよいよ沢も源頭に近くなり、ここで全員、昼食で使用する水1.5Lを汲み、重くなったリュックを背負って、つめに入りました。

いつしか水流が消え、藪こぎモード、シラネアオイの群落を横目に進むと、
「でたぞーーー」というリーダの大きな声。「えっ?熊さんでもデタンカイナ?」などとうそぶくおっさんを尻目に、メンバーは次々と札幌岳空沼岳縦走路に到着したのでした。11時15分、延々5時間25分の遡行でした。

さて縦走路に出ると暑さがいっきに襲ってきました。藪こぎは一段と激しさ?を増し、ビシビシバシバシ、11時50分豊滝コース合流地点、そしていよいよ山頂へ向けての急、急登の始まりです。噴出す汗、暑い、苦しい、重たい。でもフッと振り返ると札幌近郊の山々が顔を出し、空沼岳恵庭岳が見え始め、こりゃあイイドーーーーお、などとゼイゼイ言いながら休んだ?のでした。


苦しい登りでした。暑い登りでした。
そして12時17分ついに札幌岳山頂へ到着です。

「やったーーーあーーー」と大きな声をあげヘルメットを被ったメンバーが到着すると、山頂にいた人たちは「なんだーーあーー」といったような顔つきで「どちらからきたんですか?」リーダのganさんが説明すると、「そうですか、それはそれは、いやーーごくろう様でした」とねぎらいの言葉。

さてまずは冷えた(おっさんは前夜凍らせた)ビールで、「かんぱーーーーい」グイーーー!おーーーー最高の瞬間でした。そして昼食モードへ突入、今回のメニューは冷麦、トッピングは納豆という豪華さでした。「うーーーん、うまい」


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