その3 黒松内岳へ

いきなりの急登さて、翌朝目覚めると、なんと、なーーんと霧雨がシトシト。「それはないぞーー」などとぼやきながらも、コーヒーを飲み干し、セイコーマートでおにぎりを買って、黒松内岳登山口へ向かったのでした。

道道9号線沿いの狩場山駐車場公園でトイレをすませ、すぐ横の林道へ入りました。どんどん進むとなんと途中で
舗装道路が現れました。
「うーーん、すごいね。舗装したんだ」などと更にグイーーと進むといきなり
行き止まり。くっそーー、そう言えばsakagさんのページ(一人歩きの北海道百名山)にもそんな事が書いてあったと悔やむことしきり。

戻ってさらに林道を進み、やっとの思いで登山口へ、と、と、おばさんが何かしきりと手を振っているんです。良くみるとなんと
札幌のyoshioさんご夫婦だったのでした(YOSHIOの北海道山情報)。「やあ、やあ、どうもどうも」おっさんもうれしくなり、ついつい大声をあげたものでした。まずは再会を喜び一緒に登ることにしました。

8時10分登山口出発です。階段登りからいっきの急登が始まりました。助走無しの登りはきついきつい、ゆっくりゆっくり一歩一歩進みます。突然左側の笹薮がザワザワっとゆれました。ドキッ!!なんだ!  よく見ると山菜採りの方がタケノコをとっていたんですね。ほっ!!
つらい登りでしたが、美しくやさしいブナの木々が、じつにおだやかな感触を伝えてくれるのでした。天候も徐々に回復してきているようです。


山頂を目指してさて、尾根にでるといよいよ山頂方面が見えて来る筈ですが!!はずですが!!
やっぱし雲に包まれたままでした。「でもきっと晴れますよね!!」などと自分たちを慰めながらの山行になりました。
周りの草花を見ながら、まだまだ雲に包まれた山頂をゆっくりとめざしました。

展望の良いところで、約20分ほど休んで、雲が切れるのを待ちました。一瞬きらめく展望もあっという間にまた雲です。でも暖かい日差しが感じられるようになってきました。

山頂記念写真

「きっと晴れる」そう確信ながら登りました。9時55分ついに山頂へ、まずは記念写真を撮り、食事、コーヒーを飲みゆったりと、雲には包まれていますが、風も無く、静かでした。誰も登ってきません。
あーーおだやか、おだやかーーーー!!

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