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問題は日差し?だった。背の高い笹に囲まれているのであまり風を感じないが、上空を見ると雲が勢い良く流れている。「一気に青空がぁ〜〜〜なんてことは無いかな〜〜〜」私達はザックを下ろしミネラル補給しながらその時を待った。山頂からの展望はそれほど変わらないが、遠く眼下に倶知安市街が広がっている。

それよりも見下ろす斜面に色づくタカネナナカマドの赤に目を奪われていた。「これなら来週でも良さそうだね」そう言いながら日差しを待つ、、、そして輝いた瞬間に何度もシャッターを押すのだ。
前方にはニセコアンヌプリとイワオヌプリの紅葉斜面が見えていた。「くっそぅ〜〜〜青空だったらなぁ〜〜」「日差しが欲しいね」

紅葉1
眼下に広がるタカネナナカマドの紅葉
紅葉2

アンヌとイワオ
ニセコアンヌプリ(左)とイワオヌプリ

「下りようか〜」案外あっけなくそう結論を下した。予報では段々天気は良くなるとは言うものの、私の私的な予想?では「こんなもんじゃないの?」だった。「下りている途中で輝くかもしれないしぃ」これは期待をこめた一言だった。

9時40分、下山開始。前方にアンヌプリとイワオヌプリを見ながらの下山である、一瞬の輝きだって見逃すことは無い。「晴れてよ〜〜〜っ」「光れぇ〜〜〜」私達はそう叫びながら下って行く。そして雲の切れ間から日差しが〜〜〜まるでカーテンを、、、カーテンコールに答えるかのように、、、「ほらほら、、、来るぞぅ〜〜〜ほら来るぞぅ」日差しのシャワーがイワオヌプリの北東斜面に降り注いだ。「光ったぞぅ〜〜〜っ」夢中になってシャッターを押した。

下山

光のカーテンが・・・
一瞬〜日差しのシャワーがイワオヌプリの北東斜面の紅葉に降り注ぐ

眼下に硫黄川の流れを感じるようになると、周囲の紅葉を楽しみながらのハイキングコース?になった。しかしこれが本当に「ハイキングコース」なのだろうか?私は「登山道」と考えたい。でもそんなことはどうでも良かった、輝く紅葉に包まれて歩く快さに浸っていた。

「次に来る時には、絶対青空が欲しいね」「うん、来年はもう一度〜この紅葉をゆっくりとね」10時50分登山口に到着、ちょうど3時間の山行だった。

紅葉

end・・・

コースタイム(含休憩時間)
登山口 07:50  ワイスホルン最終リフト地点 09:20-09:40  登山口 10:50

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