海別岳(1419.4m)に立つ

11時5分、ついに海別岳山頂に立った。「やりましたぁ〜〜」「どうもぅ〜〜〜」「ありがとうぅ〜〜〜」握手を交わす。記念写真を撮り、もう一度周囲の展望を確認する。

少し霞んできた斜里岳方面は途中から見えていたし、知床連山も1390mピークから確認済みである。山頂に立って初めて見える、武佐岳方面の山々が複雑な地形で広がっていた。「まあ全てクッキリと言う訳じゃないけど、これだけ見れたんだから、ヨシだよね、、、何たって山頂にも立てたんだし」

山頂にて

記念写真

武佐岳方面
武佐岳(左)方面の展望

山頂から少し先で風を避けてザックを下ろした。「いっやぁ〜〜〜やったよねぇ」私達は充実感を手にしていた。「5時間5分か、ほとんど予定通りだよっ」「今年はなかなか好天に恵まれないのに、遠い海別岳がこんなに良い天気になるなんて、、、これはやっぱし日頃のオコナイだよね・・・」この言葉は、もちろん誰も否定しなかった。

11時30分、風が強いのでとりあえず1155m地点まで戻ることにする。1390mピークへと続く稜線は美しい、

下山開始
1390mピークへ向かって下山開始

1390mピークから急な斜面を慎重に下る、、、眼下のオホーツク海を見ながら歩くのはとても気持ちが良い。山頂から30分ほどで1155m地点に到着、風を避けて少し下がり昼食にした。久々に山でお湯を沸かす、、、ホットコーヒーを飲み干し、オニギリやパンを食べ、デザートにフルーツゼリー! さすがに高度が下がって来るとポカポカ陽気である。

スキーデポ地点まで下りていよいよ滑降開始である。アイゼン歩行ではちょっと柔らかくなって来たと感じた雪面も、スキーのエッジはほとんど効かない。ガリガリ、、、バリバリ〜〜〜、慎重に滑り易いところを選んで進む。「登りのルートよりも大分北に寄ってるようですけど・・・」JAJAさんの指摘に進路を変更して降りて行く。

下山その2
1390mピークからの下り

滑る
慎重に滑り降りる(写真提供:JAJAさん)

標高650m付近から沢へ降りる地点を探しながら進んだ。やっと雪質も柔らかくなってきた。標高550m付近で登りのトレースに出会う、ちょうど良い斜度が沢へと続いていた。大きくターンを繰り返しながら林道へ降り立ち、ダムの横を通り右岸沿いにどんどん進む。鹿除けの柵を乗り越えて前方が開けると194m地点(駐車地点)、14時20分!

「お疲れさまでしたぁ〜〜〜」「どうも、どうもでしたぁ〜〜〜」「それじゃ、また」「道中気をつけて・・・」、簡単な挨拶を交わして、JAJAさん達に別れを告げた。車に乗りふっと振り返る、、、春の息吹を感じる田園風景の向こうに海別岳はまだ白い装いでどっしりと佇んでいた。

海別岳
海別岳

コースタイム(含休憩時間)
駐車地点 06:00  518m 07:00  890m(スキーデポ地点) 08:45  1155m 09:55  1390m(ニセピーク) 10:53  山頂 11:05-11:30  1155m 12:00-12:35  890m 12:55  駐車地点 14:20

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