title

前方には竹山のなだらかな大斜面が広がり、貫気別山(ルスツスキー場)の横には尻別岳がクッキリと聳える、、、羊蹄山は雲に隠れていた。「いっやぁ〜〜〜今に見えてきますよ、、、ここは最高のロケーションなんです」。koyaさんはビデオカメラでその光景を撮る、私はデジカメで何枚もシャッターを押す。おばさんとお恵さんは大雪原をどんどん進んで行く、あのQさんが続く〜〜〜そんな光景がしばらく続いた。

「あれは???樽前?」「いや徳舜、ホロホロじゃないかい?」展望がグングンと広がり始めた。私はチラッと尻別岳や貫気別山方面を見ていた、うっすらと雪雲が流れ始めていたのだ。弱い雪雲のようだがこの青空が隠れてしまうのはちょっと辛い。しかしどうひいき目に見てもこっちへ向かってきている。「まぁ、これだけ見えたんだから・・・」と自分を納得させるように呟く、本音は全く納得していないのだが・・・

大雪原1

尻別岳
尻別岳(羊蹄山は雲で隠れていた)

大雪原2

やがて山頂へと続く大斜面を登り始めた、そして予想通り上空には雲が広がり〜〜〜無言で登って行く一行。私は足元に注目していた、展望が望めないとしたらこの斜面の滑降を楽しみたい、、、果して雪質はどうなのか〜〜〜モナカ状態ではあるもののさすがに高度が上がっているせいか表面は固い、その上にウッスラと雪が積っている。所々アイスバーン気味の部分はあるものの私でも何とかクリアできそうだ。

少しホッとしながら登って行く、「腹減ったねぇ〜〜」シャリバテ気味なのか、あのQさんが呟く。お恵さんが少し距離をおいて俯き加減に一行の後を追う。

山頂へ向かう大斜面

登る・・・最後は誰?

やがて見覚えのある「自然の織り成す朽ちた木のオブジェ」が見えてきた、ここまで来ると山頂はもう近い。この頃から小雪が舞い下り始めた。「もう少しなんだけどなぁ〜〜」、去年も山頂からの展望はイマイチだった。今年こそと確信してきただけに「しかしまぁ〜〜〜山頂に立つとダメなんだから・・・」と最近の一連の山行と同じことが繰り返される現実を悔やむのだった。

オブジェ

もうすぐ山頂

スキーコーナーへ

次のページ

HOME