恐る恐る目を移すと、美羅尾山の彼方にうっすらと摩周岳と西別岳が見えてきて、「ほらっ、見えてきたよっ!これからもっと晴れて来るかも・・・」等と言いながらも、「見えてるうちに主義」?のおっさんはシャッターを押すわけであり、ちょっとズームで覗き込むわけでありぃ〜〜〜しかしさすがに斜里岳は見えず・・・ |
手前に美羅尾山(554m)と左後方に霞む摩周岳、西別岳 |
![]() 摩周岳と西別岳をズーム(手前右は月見山529m) |
「おぉ〜〜〜こっちだってほら、阿寒の山々がハッキリ見えて来たよ」「そうね、ひょっとして阿寒方面は快晴なのかもしれないわね、、、」、、、おっさんはザックを下ろしもう一度雄阿寒岳を見ていました。 そして山裾の彼方に白く輝く小さな山塊を見つけたのです。「あっ、あれは・・・ウペペじゃないの〜〜いやきっとそうだよ、、、もっと右に輝いてるのは、、、クマネシリかなぁ〜〜〜」もちろんそれはほんの少しだけ目にする事が出来る山塊であり、とてもおっさんのカメラでは写すことが出来ず、、、まあ写したとしてもそれほど意味がある事でも無く、、、ただこの山からそんな遠くの山々まで見えると言う事実を確認しただけだったなのです。 |
![]() 雄阿寒岳と左後方に阿寒富士、雌阿寒岳(ズーム撮影) |
山頂で15分ほど、摩周岳方面がまた霞んできたのを確認して、「これまでだなぁ〜〜〜これよりは良くならないと思うよ」「そうね、ちょっと残念だったけど下りようか」、「うん、でもさあ、この天気でこの季節でこれだけ見れたんだから良いんじゃないの、いや良いほうだよっ」おっさんはつとめて明るく叫んでいたのでした。10時30分二人は貸切りの山頂を後にしました。 |
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もうほとんど葉を落したカラマツ林を見下ろすと、黄葉の名残をとどめる木々が眼下に見られ、それは変わり行く季節の訪れを感じさせ、、、そして夏山シーズンの終わりを告げる光景ともなるわけで・・・「これで今年の夏山はオシマイね」おばさんはそんな一言を残して登山口へと向かったのでした。 |
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![]() 辺計礼(ペケレ)山イメージ図 |
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