段々と登りがきつくなって来る、ザレ場を注意しながら登ってゆく。強い風の音が周囲を包みこむ、上空の雲の流れは速く、あっと言う間に青空が広がったと思えば、すぐに雲が押し寄せる。そんな繰り返しが続いていた。高度が上がるにつれて視界は広がってきて、眼下を彩る紅葉に目を奪われる。カメラを構えるのだが、、、陽射しが・・・立ち止まっているとほどなく青空となり、シャッターチャンスを迎えるのだ。 |
ザレ場を登る |
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10時55分、長万部岳の山頂に立った。この日の一番乗り!遠く狩場山を確認するものの、ちょっと暗い雲の下であった。心配していた風もちょうど風下になるのか、それほどでも無い。ザックを下ろして周囲を確認する。 |
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眼下の紅葉とその先に聳える黒松内岳が美しい。意外と近くに見える大平山、そして目の前におだやかな山容のカニカン岳が見えていた。噴火湾方面はちょっと霞んでいる。 しかしこの日の私達は山頂からの展望をあまり期待はしていなかった。それよりも早く下りて山麓の紅葉を見たい一心だったのである。山頂で15分間、すぐに下山を開始した。 |
黒松内岳 |
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カニカン岳 |
途中登って来る人達とも結構すれ違った。やはり紅葉目当てで登って来る人が多いのだろうか。5合目が近づく頃には期待通りの青空が広がった、そして期待通りの秋の彩りに包まれた。鉱山跡で紅葉と秋の陽射しを浴びながら昼食、そんな輝きに包まれながらの下山。 その紅葉の美しさに、私達は長万部岳の新たな姿を見た。きっとまたいつかこの季節に足を運ぶ事があるに違いない。林道ゲート前には7台の車が止まっていた。 |
コースタイム(含休憩時間) 林道ゲート前 08:50 登山口 09:20 鉱山跡 09:55-10:05 長万部岳 10:55-11:10 鉱山跡 11:55-12:25 登山口 12:50 林道ゲート前 13:20 |
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