悪戦苦闘の斜面を滑り降りると、、、

「2週間前は粉雪だったんですけどねぇ」単独の男性はそう言いながらひと足先に下りて行った。「そうなんだよねぇ〜〜〜今日の雪質は硬いから、、、下山はちょっと苦労するかもしれないね」、記念写真を撮りホットコーヒーを飲み干し、広がる光景に目をやる。

暑寒別岳周辺の山々
暑寒別岳周辺の山々を一望(パノラマ)

記念写真

天候の急変は無さそうだったが、帰路の滑りを考えて早めに下山を開始した、11時20分。しっかりと下山ルートにコンパスを合わせる。山頂下の広い台地はシールをつけたままで下りる、カリカリカリ、、、

下山開始
山頂を後にする

山頂下台地から少し下る地点の手前でシールをはずした。「おおおっ、、、あわわっっ、、、」表面が硬いモナカ状の雪にスキーがひっかかる、、、とても操作出来る状況では無い、、、かと言って真っ直ぐに滑るととてつもないようなスピードが出る。思わず転びそうになりながら堪える。「こりゃあ駄目だなっ、斜滑降キックターンで降りるしかないよ」。時間は十分にある、クラスト気味の斜面は横滑りの多用で下ることが出来る、慎重にユックリと高度を下げた。

そんな雪面も標高600mを切るころには、適度なザラメとなった。こうなると途端に元気が良くなって来る、気持ち良くターンを繰り返す、最後の狭い尾根も先行した単独の男性のシュプールを追って一気に滑り降りた。12時40分、出発地点に戻る!

「クッキリとした青空だったら・・・、粉雪だったら・・・」そんな贅沢な思いを胸にしながらも、私達は充実感に満たされて車に乗りこんだ。

慎重に滑り降りる

    
コースタイム(含休憩時間)
共栄橋 08:10  460m 08:50  562m 09:15  780m 10:00  山頂 10:55
山頂 11:20  共栄橋 12:40  【登り 2時間45分  下り 1時間20分】

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