西昆布岳(804.1m)

尾根に取り付いて少し進むと山腹を横切るように走る林道へ出ます。雪に埋もれていますから注意していないと見過ごすかもしれません。でも林道は現在地を確認する程度ですから特に問題は無く、そのまま横切って登って行きます。

「あっ、ここは登り返しになるのか、、、」地図上では確認出来ないような小さなアップダウンも帰路での登り返しは大変です、「良し、ここに印をつけておいて、帰りは巻いて行けそうだ」。尾根上は結構木々も多いのですが、煩いと言うほどでは無く、うまくコース取りをすれば滑りは十分に楽しめそうです。二人は下りを考えながらトレースをつけて行きました。

登り1

登り2

標高約700m付近、前方には大きな雪庇が立ちはだかりました。下を抜けて行くことも出来そうですが、「いやいやここは安全に上に登って尾根に忠実に・・・」。ちょっと急な斜面を登り切ると、疎林帯の尾根に出ました。そして一気に二人を襲う強風〜〜〜地吹雪状態で時々視界も悪くなる始末!「おぉ〜〜〜そごいぞおぉ〜〜〜」そう叫びながらも「もう少しで山頂だぁ〜〜〜、、、とりあえずここまで来たから登って行くかぁ」

風が・・・

強風に耐えながら山頂へと続く尾根を行く

飛ばされそうぅ〜〜〜

吹きつける強風、舞い上がる雪煙、うっすらと陽射しは感じるものの暗い印象は歪めず、、、俯き加減にひたすら進み、真っ白な広い山頂に踊り出たのでした11時40分。

もちろん昆布岳は見えず・・・手前の944mピークへと続く稜線も霞んでいて、ほとんど確認が出来ない。「ダメだぁ〜〜〜こりゃ、駄目だぁ〜〜〜」「まあ今日はラッセルと偵察だから・・・」「そうそう、そ〜〜〜なんだ、今日はあくまでも偵察だからね、明日の天気に期待しよう」二人はすぐに下山を開始したのでした。

もうすぐだよっ

あんりゃりゃ・・・
真っ白な視界に唖然として佇む(山頂にて)

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